2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18350043
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
早下 隆士 Sophia University, 理工学部, 教授 (70183564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 明 上智大学, 理工学部, 准教授 (00119124)
橋本 剛 上智大学, 理工学部, 助教 (20333049)
佐藤 冬樹 上智大学, 理工学部, 助手 (80449082)
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Keywords | 糖鎖 / 識別機能 / 分子鋳型 / 化学センサー / ボロン酸 / シクロデキストリン / デンドリマー / 超分子 |
Research Abstract |
複数の労子が弱く結合した分子複合体では,個々の構成分子の機能の和を超えた超命子応答機能が期待できる。本研究では,水中において高度な糖鎖識別機能を有する分子鋳型センサーの開発を目的とした。本年度は,昨年度に続き糖応答機能を有するフェニルボロン酸型蛍光プローブ/シクロデキストリン(CyD)複合体セシサーについて研究を進めた。生体内で重要な役割を果たしているグルコースは,ボロン酸が二点で結合できれば,その選択性が発現することが知られている。そこで,アントラセンを官能基として有するボロン酸型蛍光プローブがγ-CyD内で二量体を形成することで,糖に対しての二点認識機能発現を狙った。その結果、ボロン酸型蛍光プローブ/γ-CyD複合体は,pH10以上において、動的包接能変化に基づいて,優れたグルコース応答選択性を示すことを明らかにした。また本年度はく、様々なアゾ骨格を有するボロン酸アゾプコーブを分子設計し、その糖認識機能の評価を行うとともに、ボロン酸アゾプローブをポリアミドアミンデンドリマー(PAMAM_32)界面に自己集積させることで、界面の鋳型で糖認識を行うような新規なタイプの糖認識センサーの開発を行った。その結果、アゾ骨格の違いで糖認識に伴う応答挙動に大きな違いが現れることが明らかとなった。スルホン酸基を導入したいくつがのボロン酸型アゾプローブが、PAMAM_32界面に集積したことで新たな糖応答の発現を確認した。特にジスルホン酸型プローブでは、PAMAM_32界面での多点認識と考えられる特異的なラクトース応答を見出すことができた。これはデンドリマ曳界面でのプローブの自己集積に基づく新規な界面鋳型センサーと言える。
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