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2009 Fiscal Year Annual Research Report

新規精密設計不斉触媒を用いる還元型炭素骨格構築法の総合的展開

Research Project

Project/Area Number 18350049
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

西山 久雄  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (40135421)

Keywordsロジウム / 有機金属 / 配位子 / 炭素結合形成 / 不斉合成
Research Abstract

本研究では、窒素系配位子を有する遷移金属還元種を用いて、大量合成に耐えうる実践的な力量ある炭素分子骨格構築法ならびに官能基変換法を、後周期遷移金属を用いて開発することを目標にして、中間の金属還元種を用いて不飽和結合をヒドロメタル化してはじまる一連の還元・アルキル化を中心に炭素骨格を合成する高原子効率な方法の創出を総合的に研究してきた。これまで、触媒的還元アルドール反応、触媒的還元向山アルドール反応、触媒的還元マニッヒ反応を検討してきた。
今年度においては、α、β一不飽和エノン類を用いた分子間のジアステレオならびにエナンチオ選択的に触媒的アルドール反応を起こすことに成功した。最適化条件で基質を過剰にすることで劇的な収率の向上と選択性の向上を見ることができた。
さらに、新規のルテニウム錯体の合成に成功し、水素化において高エナンチオ選択的還元を行えることを実証した。また、アルコール添加剤によるエナンチオ選択性の向上という新規な現象を発見し、機構について継続研究中である。ルテニウム錯体を用いたアルキニル化に成功し、現在、基質範囲の検討を継続しているデータの蓄積を実施中である。また、新規な三座配位子であるNNN型の配位子を用いる鉄触媒による不斉還元系の発見より、コバルト系への展開ができることも明らかにした。配位子の置換の変換により98%に達する光学収率を達成している。錯体触媒のX線結晶解析にも成功し、鉄ならびにコバルト錯体の構造を明らかにした。この成果により、学術的発見にとどまらず環境調和を含んだ実用的な還元反応への道が開かれたものと考える。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Intermolecular Antiselective and Enantioselective Reductive Coupling of Enones and Aromatic Aldehydes with Chiral Rh(Phebox) Catalysts2009

    • Author(s)
      T.Shiomi, T.Adachi, J.Ito, H.Nishiyama
    • Journal Title

      Org.Lett.

      Volume: 11 Pages: 1011-1014

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

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