2007 Fiscal Year Annual Research Report
環境低負荷型新規グリーンサーファクタントの創成と機能創造
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18350079
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| Research Institution | Keio University |
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Principal Investigator |
松村 秀一 Keio University, 理工学部, 教授 (30051874)
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| Keywords | 環境低負荷物質 / バイオマス / サーファクタント / 生分解性 / 高機能化 / オリゴマー / 酵素 / カチオニクス |
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| Research Abstract |
本研究は、バイオマスリファイナリー産物を環境低負荷型触媒を活用して、高性能なグリーンサーファクタントを創成することを目的としている。本年度は以下の3項目について研究を行った。
1 生分解性を有する新規4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の創成
生分解性部分にカーボネート結合を有する4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤を系統的に合成した。また、より高機能化を目指して、ジェミニ型4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の合成を行った。カーボネート結合をリンカー部分に導入したものは、界面活性の向上とともに、抗菌活性及び生分解性は単鎖型のものと同等であった。一方、カーボネート結合をアルキル鎖部分に導入すると、生分解性は低下した。
2 グリーンプロセスによるシノール酸のオリゴマー化、両親媒性化と機能評価
バイオマスリファイナリー産品としてリシノール酸の酵素法による環状オリゴマー化と、不飽和部分に親水基としてチオグリセロール及びチオグリコール酸の導入を行った。得られたアシル化環状両親媒性物質は、鎖状のものと比べて界面活性には大きな差異は認められなかったが、分子占有面積が顕著に大きくなることが認められた。
3 生分解性を有するポリカルボン酸オリゴマーの酵素合成と生分解機構の解明
ラッカーゼ、過酸化水素水及びエタノール溶媒を用いて、フマル酸ジエチルの3量体程度までのオリゴマー化を行った。ついで、オリゴマーに長鎖メルカプタンや長鎖アルキルアミンを付加させることで、一連のサーファクタントビルダーを得た。得られたものは、界面活性、カルシウムイオン封鎖能及び生分解性を有することを認めた。
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