2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18350084
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
青山 安宏 Kyoto University, 工学研究科, 教授 (00038093)
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Keywords | リボソーム / mRNA / 遺伝コード / センスコドン / ノンセンスコドン / タンパク翻訳系 / tRNA / アミノアシルtRNA合成酵素 |
Research Abstract |
平成19年度の成果は以下のとおりである。 1.アンバーコドンサプレッション法を用いたタンパク質への非天然アミノ酸の導入においてβ-アミノ酸は良い基質ではないが、ベーターヒドロキシ酸(β-ヒドロキシプロピオン酸)は良い基質であり、効率よく導入可能であること、メチル置換体は置換位置によって更に導入効率を高めること、などが明らかとなった(発表済み)。 2.アンバーコドンに強く結合するアプタマーの選択に成功した。これを用いることにより、アンバーコドンサプレション法による非天然アミノ酸類のタンパク質への導入効率を飛躍的に高めること、他の終止コドンには影響しないこと(すなわち直交性を有すること)、などができるようになった(発表済み)。 3.アミノ酸のN-メチル化体のAMP体はアシルtRNA合成酵素の基質となりえることが明かとなり、これにより、天然のアミノアシル合成酵素を用いるN-メチルアミノ酸のタンパク質への導入が可能となった(投稿準備中)。 4.アミノアシルtRNA合成酵素の小分子阻害剤を用いアミノアシルtRNAの合成を阻害することにより、センスコドンにコードされた以外のアミノ酸を導入することが可能となった(投稿準備中)。 5.批点縁基質のタンパク質への導入効率を決める重要な因子が伸張因子(EF-Tu)との相互作用の強さにあることを明らかにした(投稿準備中)。
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Research Products
(3 results)