2007 Fiscal Year Annual Research Report
系統的組み合わせによる高分子半導体積層膜での構造-電子物性相関の解明
Project/Area Number |
18350099
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤田 克彦 Kyushu University, 先導物質化学研究所, 准教授 (20281644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
筒井 哲夫 九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (40037982)
片平 賀子 九州大学, 総合理工学研究院, 助教 (90315143)
安田 剛 九州大学, 先導物質化学研究所, 助教 (30380710)
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Keywords | 超薄膜 / ナノ材料 / 有機半導体 / ディスプレイ / 有機EL |
Research Abstract |
有機ELや有機太陽電池など有機デバイスにおいてポリマー半導体はその優れた加工性や耐久性、機械的柔軟性といった性質から利用が進められているが、低分子デバイスでは真空蒸着で容易に構築できる積層構造を作ることが難しく、素子効率の向上はもっぱら新規材料開発に頼るところが大きい。我々は同じ溶媒に可溶な複数のポリマーで積層構造の構築が可能なEvaporative Spray Deposition from Ultradilute Solution(ESDUS)法を開発し、様々なポリマーデバイスに適用してきた。前年度までにポリマーELでの機能分離積層構造、ポリマー太陽電池でのpn接合において従来法で作成した素子との比較により、ポリマーデバイスにおいても機能分離積層構造の採用により大きな効率向上が見込めること、ポリマー太陽電池でも積層膜で作成したものが単層型、混合型を上回るエネルギー変換効率を示しことなどを示してきた。本年度は。ポリマーとしてTFB(青色発光、B)、F8BT(緑、G)、あるいはP3HT(T、正孔輸送性)を使用し、ホール注入層としてPEDOT:PSSを使った積層膜を作成し、上部電極にLiF/A1を使用して有機EL素子として、積層デバイスの構造と素子特性の相関について検討した。従来法による擬積層型(インターレイヤー構造)との比較から熱処理によるポリマー材料の変性を抑えることで、特に低電流領域での素子特性が大きく向上することが分かった。
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Research Products
(4 results)