2006 Fiscal Year Annual Research Report
ゲル化駆動セグメントの合成とそれを利用したポリマー型ゲル化剤の開発、及び機能評価
Project/Area Number |
18350115
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
英 謙二 信州大学, 大学院・総合工学系研究科, 教授 (60126696)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 正浩 信州大学, 大学院・総合工学系研究科, 助手 (30334915)
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Keywords | ゲル / ゲル化剤 / 物理ゲル / ポリマー / 水素結合 |
Research Abstract |
申請者はすでに多数のゲル化剤を開発し報告してきたが、その中でも特に強いゲル化能を示したゲル化剤の構造をもとに、官能基としてアミノ基を有する新規なゲル化駆動セグメントやイソシアネート基を有する新規なゲル化駆動セグメントを合成した。申請者はこれまでの研究では、非晶性のポリマーあるいはオリゴマーとして市販のポリシロキサンを利用した。しかし、原料のSi-Hを有するポリシロキサンは工業中間体ではあるけれども比較的高価であるという欠点があった。そこで本年度では非晶性のポリマーあるいはオリゴマーとして片末端官能性ポリオレフィンを利用した。片末端官能性ポリオレフィンはFI触媒を使うラジカル重合によりM社で大量に製造されており、先のSi-Hを有するポリシロキサンと比べると遥かに安価である。ポリオレフィン型ゲル化剤はエポキシ基を有する片末端官能性ポリオレフィンにゲル化駆動セグメントを付加させることによりポリオレフィン化合物ゲル化剤を合成した。また、別法として水酸基を有する片末端官能性ポリオレフィンにイソシアナート基をもつゲル化駆動セグメントを付加させウレタン型ポリオレフィン化合物を合成した。片末端官能性ポリオレフィンは以外にも構造の異なるものあるいは平均分子量の異なるものなど幾つかのタイプがあるのでそれらを利用し、多数のポリオレフィン型ゲル化剤を合成した。その結果、良好なゲル化能を確認した。 片末端官能性ポリオレフィン以外にも安価な両末端官能性ポリエーテル、片末端官能性ポリエーテルを原料に利用してポリマー型ゲノレ化剤の開発に成功した。
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