2008 Fiscal Year Annual Research Report
無秩序結晶バナデート混晶の利得飽和効果を用いた超短パルス領域位相共役光学
Project/Area Number |
18360031
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
尾松 孝茂 Chiba University, 大学院・融合科学研究科, 教授 (30241938)
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Keywords | レーザー / 非線形光学 / 位相共役光学 / バナデート混晶 |
Research Abstract |
昨年度までの実験を踏まえ、側面励起型Nd:GdxY1-xVO4増幅器を用いた超短パルス位相共役レーザーを開発した。増幅器の小信号利得は〜40倍を観測した。飽和強度はNd:GdVO4の約2倍程度であった。 これまでに、側面励起型Nd:GdxY1-xVO4増幅器と位相共役鏡を組み合わせた位相共役レーザーシステムにおいて平均出力16W、パルス幅く5psを達成した。ピークパワーは200kWに達した。 また、バナデート混晶の1.3μm帯における誘導放出断面積、飽和強度など主な物性を明らかにするために、Nd:GdxY1-xVO4結晶を取り上げ、受動Qスイッチ素子V:YAGを用いてレーザー特性を解析した。 その結果、通常のバナデートに比べはるかに良好なQスイッチ特性が見られた。特に、ピークパワーで2倍、最短パルス幅は40nsであった。パルス繰返し周波数は150kHzで安定なQスイッチ動作を示す。レーザー出力も6Wを超えることから、バナデート混晶が良好なレーザー結晶であることがわかった。
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Research Products
(6 results)