2007 Fiscal Year Annual Research Report
光線再生法を中心としたメガネなし立体画像再生の高品位(高画質、深奥行、広視域)化
Project/Area Number |
18360038
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小林 哲郎 Osaka University, 先端科学イノベーションセンター, 特任教授 (10029522)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市田 秀樹 大阪大学, 先端科学イノベーションセンター, 助教 (50379129)
久武 信太郎 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教 (20362642)
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Keywords | 3次元画像ディスプレイ / 光線再生法 / 体積表示型3次元ディスプレイ / 光線空間多重 / 円筒型3次元画像ディスプレイ / 円錐型3次元画像ディスプレイ |
Research Abstract |
我々が提唱する光線再生法は,点物体からの光線を簡単な装置を用いて再生することで,点像を構成し,その点像の集合体で3次元物体を表現するものである.非常に理にかなった光線再生法であるが,実際にこれを高精細画像を見慣れた現代人が満足できるレベルで実現することは,その情報量の多さから技術的に困難で,多くの課題を持っている. 本研究はそれらの解決を学術的な面から目指したものである.本年度は以下の成果を得た. (1)よりリアルな3次元画像再生のために,市販のモデリングソフトを活用した光線再生法用の3次元画像モデリングアプリケーションを開発した.また,大きなポリゴン数に対応するために,計算プログラムの最適化を行い,実用の時間内でA3サイズのディスプレイに10万ポリゴンからなる3次元画像の表示に成功した. (2)360°円周方向から観察可能な円筒型3次元画像ディスプレイについて,の設計指針を理論的に導いた.導いた設計指針に基づきディスプレイを設計制作し,所期の動作を確かめることができた. (3)(2)の結果をうけ球状ディスプレイ開発の前段階として円錐型ディスプレイを提案し,その構築を行った.円錐型ディスプレイとすることで,周囲360°の視域角に加えて,垂直方向への視域角の集中を実現した.円錐の頂角,底辺の直径,点光源アレイとカラーフィルタとの間の距離などのディスプレイパラメータと,表示領域の大きさとの関係などを理論的に導出し,実験との比較を行った.これにより,どこからでも観察可能な球状ディスプレイ開発のための多くの知見を得ることができた.
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Research Products
(9 results)