2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18360066
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
木村 文彦 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 教授 (60133104)
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Keywords | 生産システム / 環境配慮生産 / LCA / ライフサイクル工学 / 計算機支援 / 環境評価指標 / 環境効率 / 生産性評価 |
Research Abstract |
環境に配慮した生産システム構築手法について、前年度までに既存手法の整理・体系化を進めるとともに、システム構築のための手法の統合化を検討してきた5技術の現状を把握するために、機械加工システムについてエネルギーや資源の消費についての実測を行い、省エネルギーや資源リサイクルに配慮した実生産システムの分析を進めてシステム構築手法を改良すると共に、実用化への問題点を明らかにした。さらにシステム構築の基礎として環境負荷評価の標準化についても検討した。具体的な研究実施項目は以下のようである。 1.環境配慮生産システムのモデリングと構築法の統合化 前年度までの研究を発展させ、環境配慮生産システムのフレームワーク、生産システム要素のモデリングとその標準化、ライフサイクルオプションの網羅的な生成法、資源生産性評価法などを体系化してとりまとめ、環境配慮生産システム構築法の統合化の基礎となる知識を整理した。国際的な学界や産業界の専門家とも議論して内容の妥当性を検証した。 2.システム構築支援ソフトウェアの検討と評価 前年度までに作成してきた基礎的なソフトウェアモジュールを十分評価して、ソフトウェアの全体構成を提案し、実用化へ向けた検討を行った。機械加工システムを対象として環境負荷評価の実測と評価を行い、今後の統合的な実用化ソフトウェアへの要件を整理した。特に、生産プロセスに関連して必要となる環境負荷原単位等の整備や標準化について検討した。 3.機械加工を主とした環境配慮生産システムの実験と評価 基本的に大量生産されるが、品種や生産量変動が激しく、生産上の無駄が生じやすい機械加工部品を主な対象として、代表的な機械加工プロセスについて加工実験を行い、環境負荷の発生状況について詳細に検討した。これらの結果と、1.の知識に基づいて環境配慮生産システムについて一般的な要件を整理し、システム構築手法としてまとめた。
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