2008 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ精度の単純形状原器による歯車測定機校正法の開発
Project/Area Number |
18360077
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小森 雅晴 Kyoto University, 工学研究科, 准教授 (90335191)
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Keywords | 超精密計測 / 原器 / 歯車 / 校正 |
Research Abstract |
ギヤノイズは歯車歯面の微細な形状に支配されるため、騒音低減のためには歯車の超高精度な品質管理が必要となる。しかし、品質管理の根幹となる原器の精度は、現在のところ1um程度しかないため、検定・校正された測定機の精度は産業界の要求を満足するものとはなっていない。また、現状の原器はトレーサビリティが保証されていないという問題もある。このような状況を鑑み、本研究では次の成果を得ることを目的とする。1.歯車歯面形状測定機の測定機能を数百nmレベルで精度保証するための検定・校正用ナノ精度原器を開発する。2.数十nm精度を有し、長期的にその精度を維持できる原器の構造設計とその製作、ならびに、高精度でトレーサビリティの保証された原器測定法を実現する。3.これらの原器による歯車歯面形状測定機のナノ精度検定・校正法を開発し、検証実験によりその有効性を確認する。4.これにより、歯車歯面形状測定機の数百nm精度保証システムの基礎を構築する。 本年度は次のことを実施した。 ・歯筋測定状態を模擬した理論式を構築して、理想状態での仮想測定結果を得るための理論的基盤を構築した。また、測定誤差要因が測定結果に与える影響を含めた理論構築を行い、その定量的評価を行った。 ・提案した歯筋原器による歯車測定機の検査法の検証実験を行ない、原器固定・調整作業、原器姿勢確認作業、計測データ処理上の問題点を明らかにした。
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Research Products
(1 results)