2007 Fiscal Year Annual Research Report
大規模結合高次アクティブシリコンニューロンの試作による人工ブレインの構成的研究
Project/Area Number |
18360159
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中島 康治 Tohoku University, 電気通信研究所, 教授 (60125622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 茂雄 東北大学, 電気通信研究所, 准教授 (10282013)
早川 吉弘 東北大学, 電気通信研究所, 助教 (20250847)
小野美 武 東北大学, 電気通信研究所, 助教 (70312676)
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Keywords | ニューラルネットワーク / バースト発光現象 / 高次ダイナミクス / IDモテル / 集積回路 / ニューロチップ / 能動素子 / シリコンブレイン |
Research Abstract |
本研究課題では、自励発振能力を含むアクティブな性質を持つシリコンニューロンの次元を上げ、その大規模結合系のマクロな回路網であるシリコンブレインにおける情報処理を前提とした高次特性への関与を解明することである。この目標に向けて今年度我々は、次の3点で成果を得た。 (1)昨年度同様に、高次ダイナミクスを導入した個別ニューロンモデルに関して、これまで明らかにされた動作とパラメータの関係を詳細に検討することを継続して実施したとともに、高次化をシナプス結合まで拡大することによって、情報処理性能の向上を試みた。この高次シナプス結合によりTSP問題での性能向上が期待できる結果を得た。 (2)ネットワーク全体としてのダイナミクスの検討を行い、そこに発生する望ましくない振動状態の存在を明らかにするとともに、パラメータ依存性も明確にできた。この結果をもとに我々は、この状態の回避方法を明らかにした。 (3)既に試作済みの36ニューロンユニットを用いたLSIチップの測定から得られた知見を基に、大規模なシステムへと拡張するための検討を継続的に行ったとともに、信頼性の高い大規模システムを目指す方向性で、デジタル回路に立脚したシステム設計をFPGAにより行った。また、先に述べた(1)の研究結果より、ハードウェア面でもシナプス結合における高次化を視野に入れた研究の必要性が出てきた。
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Research Products
(7 results)