2008 Fiscal Year Annual Research Report
大規模結合高次アクティブシリコンニューロンの試作による人工ブレインの構成的研究
Project/Area Number |
18360159
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中島 康治 Tohoku University, 電気通信研究所, 教授 (60125622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 茂雄 東北大学, 電気通信研究所, 准教授 (10282013)
早川 吉弘 東北大学, 電気通信研究所, 助教 (20250847)
小野美 武 東北大学, 電気通信研究所, 助教 (70312676)
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Keywords | ニューラルネットワーク / バースト発火現象 / 高次ダイナミクス / IDモデル / 集積回路 / ニューロチップ / 能動素子 / シリコンブレイン |
Research Abstract |
本研究課題では、自励発振能力を含むアクティブな性質を持つシリコンニューロンの次元を上げ、その大規模結合系のマクロな回路網であるシリコンブレインにおける情報処理を前提とした高次特性への関与を解明することである。この目標に向けて今年度も我々は、次の3点で成果を得た。 (1) 昨年度同様に、高次ダイナミクスを導入した個別ニューロンモデルに関して、これまで明らかにされた動作とパラメータの関係を詳細に検討することを継続して実施した。特に高次化をシナプス結合の導入による解析において、組み合わせ最適化問題を記述するエネルギー関数をより一般化することができ、TSP・QAP共に静的解表現の適用が期待できる成果を得た。これにより最適解を得られるパラメーターの範囲が解析的に求められるため、その設定が可能となった。これは数値解析によっても確認された。 (2) ポテンシャルとアクティブ領域の新概念にダイナミクス理解の研究を進め、ニューロンモデルの相互結合系まで拡張した解析へと拡張する試みを行った。詳細な解析を進めている途上である。 (3) 既に試作済みの36ニューロンユニットを用いたLSIチップの測定から得られた知見を基に、大規模なシステムへと拡張するための検討は、本年度も継続的に行った。さらに、本年度は、(2)の相互結合系の解析に役立たせるために、ポテンシャルとアクティブ領域の新概念の視点から改めてLSIチップを利用した測定を進めている。この結果はこれから出始めるところである。
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Research Products
(8 results)