2006 Fiscal Year Annual Research Report
時空間多重表示を用いた自然な三次元ディスプレイの研究
Project/Area Number |
18360165
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
高木 康博 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助教授 (50236189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩田 達俊 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助手 (10376858)
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Keywords | ディスプレイ / 電子デバイス・機器 / 立体表示 |
Research Abstract |
1.時間多重光学系の提案 高密度指向性表示を行う時間多重表示光学系を提案した。高フレームレート表示デバイスを変形二次元配置した光源アレイで照明し、指向性確保のために結像系に光源アレイと相似な配列の開口アレイを配置する構成である。 2.DMDとLEDの同期 本研究では、高フレームレート表示デバイスとしてDMDを用い、照明に白色LEDアレイを用いる。DMDの同期信号をもとにLEDを駆動する実験を行った。時間多重度24で階調数16の場合のフレームレート1.44kHzでの同期表示実験を行い、時間多重度24が実現できることを確認した。 3.LEDアレイの駆動回路 DMDの同期信号を分周して24個のLEDの駆動信号を合成し、24個の3W白色LEDを駆動する電流増幅回路を設計して試作した。 4.結像実験 LED駆動回路を結像系に組み込み、時分割表示実験を行った。倍率8.3の光学系で良好な画像が得られることを確認した。三次元表示フレームレート60Hzでフリッカーを感じないことを確認した。 5.時間的クロストークの評価 時間的な表示画像のクロストークの評価を行った。時間的に隣り合う指向性画像のクロストークを測定したところ1.2%であり、表示画像の階調数を考えるとクロストークは十分低い値であった。 6.空間的クロストークの評価 表示画像間の空間的クロストークの評価を行った。LEDアレイの水平ピッチを変えて、指向性画像間の表示方向の重なりを評価した。その結果、LEDの間隔を3mm程度とすると表示方向に対する強度変化が小さく、クロストークも抑えられることが判明した。
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