2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18360211
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
横山 功一 茨城大学, 工学部, 教授 (20302325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
呉 智深 茨城大学, 工学部, 教授 (00223438)
原田 隆郎 茨城大学, 工学部, 講師 (00241745)
運上 茂樹 独立行政法人土木研究所, 耐震研究グループ, 上席研究員 (60355815)
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Keywords | 地震被災診断 / 光ファイバセンシング / 圧電フィルム / モニタリング / 健全度判定 / クラック計測 / 構造同定 / 温度ひずみ |
Research Abstract |
本研究では、都市インフラの地震被災状況を迅速に把握し、緊急対応に役立てられるように、先端材料・先端技術を活用した都市インフラの地震被災度を客観的かつ精度良く判定するためのセンシング技術と地震被災診断・判定システムの開発を目標とする。本年度の研究成果としては以下のとおりである。 まず第一に、ブロードバンドセンサを用いた被災計測技術の検討を行った。ここでは、FBG光ファイバセンサをロングゲージ化した分布センシング手法を提案し、このセンサによってRC梁の微小ひずみ、初期ひび割れ等を計測できることを実験的に確認した。また、圧電フィルムを用いたクラック計測法に関する実験的検討も実施し、アルミニウムにおける亀裂進展やRC梁におけるひび割れ発生を計測することに成功した。 第二に、各種ブロードバンドセンサによる計測情報を用いた被災計測技術の開発について、常時の健全性を実時間的に監視するために、モーダルマクロひずみベクトルによるnon-baseline型構造損傷同定手法を提案するとともに、損傷箇所および程度の2段階同定アルゴリズムを構築し、実験および数値解析によって提案手法の妥当性と有効性を確認した。また、対象構造の劣化損傷等によるひずみ変化から、温度によるひずみ変化の影響を補正するため、実測データをもとに補正方法の検討を行った。その結果、重回帰分析またはニューラルネットワークを用いた補正方法によって、温度によるひずみ変化の影響を補正することの可能性を見いだした。 第三に、道路橋の地震被災診断・判定システムの構築に関して、(1)取得すべきセンシングデータの整理、(2)センシングデータのキャリブレーションに関する検討、(3)常時モニタリング計測と評価解析の実時間的対応法に関する検討の準備を行った。
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Research Products
(9 results)