2008 Fiscal Year Annual Research Report
降水レーダを用いた次世代土砂災害予警報システムの構築とその応用
Project/Area Number |
18360239
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
森山 聡之 Sojo University, 工学部, 准教授 (50136537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛山 素行 岩手県立大学, 総合政策学部, 准教授 (80324705)
高橋 和雄 長崎大学, 工学部, 教授 (30039680)
原田 和典 崇城大学, 芸術学部, 講師 (70331072)
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Keywords | 防災情報システム / 防災無線ネット / 降水レーダ / 土石流発生限界降雨 / インターネットラジオ / 土砂災害危険度マップ |
Research Abstract |
リアルタイムに国土交通省九州地方整備局から送られてくる5分間隔1kmメッシュの雨量データをもとに土砂災害危険度マップを作成し、簡易GIS(地理情報システム)機能を備えたSNS(社会的人脈サービス)であるgiSightを開発し、これに表示する事に成功した。 これを、水俣電縁プロジェクトサイト(https://minamata.gisight.org/)として、水俣住民に提供するとともに、デモサイト(https://demo.gisight.org/)を本システムに興味がある方へ提供し、さらに開発用サイト(https://www.gisight.org/)をインターネットで提供している。これらのサイトはSNSであるから、基本的にユーザ登録しないと使えないため、デモサイトは2週間の暫定アカウントを発行する事にしている。SNSを利用し、ユーザにより発信される情報の信頼性を、ユーザの人脈をたどる事によりユーザ自身が検証する事が可能になっている。giSightは2008年7月から、また2008年7月の1ヶ月間は衛星インターネットを用いた検証実験も行った。 さらに、水俣の中山間部である久木野地区の愛林館まで無線LAN技術を用いたブロードバンドインターネットを敷設した。計6台の無線ルータを、2カ所の中継地点と、光ファイバーアクセス点(水俣市深川)および愛林館に設置した。中継点の1つである仁王木中継所は林道を重機で再開削し、手練りコンクリートで基礎を固めた。ネットの開設は2008年9月である。これらにより、平常時から利用可能な情報システムを住民に使っていただく事により、発災時にもスムーズに使えるシステムを構築した事になる。 携帯電話による位置取得と警告の送出は、自動位置取得が携帯主要3社では制限されている事から実装は出来なかった。
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Research Products
(12 results)