2006 Fiscal Year Annual Research Report
高度車両挙動観測技術を利用した道路交通サービス水準の診断評価システムに関する研究
Project/Area Number |
18360245
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宇野 伸宏 京都大学, 経営管理研究部, 助教授 (80232883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉井 稔雄 京都大学, 工学研究科, 助教授 (90262120)
山田 忠史 京都大学, 工学研究科, 助教授 (80268317)
倉内 文孝 京都大学, 工学研究科, 助手 (10263104)
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Keywords | 道路ネットーワーク / サービス水準 / 所要時間信頼性 / ITS / プローブカー / 画像データ / 交通錯綜 |
Research Abstract |
本研究では,車両走行挙動に関するITを利用した観測システムを用いて,道路交通ネットワークが提供するサービスの質を多面的に評価し,サービスレベルの向上に向けて,取り得る対応策を診断するための総合的な診断評価システムの構築を目指す.研究初年度の18年度は,以下に示す3つのサブテーマについて取り組んできた. [サブテーマ1]時間信頼性指標に基づくサービスレベル診断評価手法構築 バスプローブデータを活用して所要時間分布の観測値を得て,所要時間信頼性の観点から,道路ネットワークとしてのサービス水準を評価するための方法論を構築してきた.バスプローブとしては直接観測されていない経路についても,所要時間分布の特性値(平均・標準偏差)を合成することにより,評価可能な方法論を開発してきた.そして,道路ネットワークとしてのサービス水準の低下を招いている可能性が高い,ODペアもしくは道路区間の特定を試みた. [サブテーマ2]道路リンクの構造・運用特性と提供サービスレベルの関係分析 微視的視点からバスプローブデータについて分析し,道路リンクの構造特性・運用特性と,当該リンクにおける交通特性との関係性について分析を行った.リンク単位で走行速度の平均値・標準偏差等を変数として統計分析を行い,リンクをグループ分けするとともに,道路ネットワークのサービスレベルへの影響の観点から,各グループの意味づけを行った. [サブテーマ3]画像観測データを用いたノードレベルのサービス水準診断評価手法構築 所要時間信頼性に関して,その交通処理能力が大きな影響を及ぼす可能性が高い交通錯綜部を抽出し,個々の車両の走行挙動に着目しつつ,当該交差点部の交通処理能力を評価するための基礎データを得ることを目的とする.初年度は,交通錯綜部の車両走行挙動をデジタルビデオカメラにより記録し,画像処理技術を用いて車両走行軌跡データを抽出した.
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Research Products
(3 results)