2007 Fiscal Year Annual Research Report
有害藻類モニタリングおよび特性解析のための新規計測システムの開発
Project/Area Number |
18360255
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
板山 朋聡 National Institute for Environmental Studies, 化学環境研究領域, 研究員 (80353530)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 保夫 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (10029308)
末永 智一 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (70173797)
岩見 徳雄 明星大学, 理工学部, 准教授 (00353532)
川端 善一郎 総合地球環境学研究所, 研究部, 教授 (80108456)
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Keywords | 藍藻 / ミクロキスティス / ミクロキスティン / 酵素アッセィ / 増殖特性 / 自動 / 電気化学 / マイクロデバイス |
Research Abstract |
○多検体藻類増殖自動測定装置試験 試作した多検体藻類増殖自動測定装置試験では、赤色レーザーダイオード光を用いた濁度測定による藍藻の増殖量推定を行ったが、3色測光を行い増殖時の色調変化をとらえることで測定精度を向上させることとした。そこで3CCDビデオカメラ用の光学系を用いることで安価に高精度な3色測光システムを構築した。さらにLEDを数KHzの低周波駆動することで変調光とし位相検波方式のフォトアンプシステムを試作し、バックグラウンド光の影響を低下させた。 ○藻類測定マイクロデバイス開発 シート状SU8を用いたマイクロデバイスの作製手法を開発し、実際の藻類光合成活性測定にもちいるためのマイクロデバイスを試作した。本試作装置を用いて、単一細胞のミクロキスティスの光合成活性の測定を試み、その結果、光合成による発生酸素の電解電流は1pA以下であること、クローン細胞であるが個体により活性が異なることが判明した。 ○スキャナー活用増殖特性試験 PC用のスキャナーをプレートリーダの代用として用いるための試験を行った。その結果、吸光度で0.02ODの測定限界であることがわかった。また、途上国においても簡単に培養ができるような小型表層通気培養システムを試作試験した。 ○ミクロキスティンの脱リン酸化酵素PP2Aアッセイ時における酵素使用量を低減するために、酵素反応速度論的解析を行い、使用酵素をこれまでの標準アッセイ法の1/3〜1/5にまで低減でき、実水域サンプルを用いた試験で実証した。さらに、アルカリフォスファターゼPP2Aの基質になり、かつ電気化学的に活性の高いPAPPを用いることで、ミクロキスティンの阻害活性の電気化学的評価システムを構築した。 ○生理特性と分子系統データ(16srDNAおよび、mcy遺伝子)の統合花のためのサンプルとして、八郎湖等からミクロキスティスを分離・培養を実施した。
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Research Products
(4 results)