2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18360267
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
冨永 晃司 Hiroshima University, 大学院・国際協力研究科, 教授 (10067720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若井 明彦 群馬大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (90292622)
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Keywords | 戸建て住宅 / 鋼管杭 / 木杭 / パイルドラフト基礎 / 鉛直支持力機構 / 水平抵抗機構 / 有限要素法解析 / 性能評価法 |
Research Abstract |
昨年度提案した押込み力〜貫入量関係および水平抵抗問題に関する解析法と3現場で実施した実験結果との比較検討を加え、以下の知見を得た。 1、直杭およびテーパー杭ともに解析値は実験値の示す定性的・定量的性状の特性を良く表現でき、解析および実験のいずれにおいても押し込み力はテーパー角の増大とともに増加すること。 2、静的鉛直載荷実験では、直杭およびテーパー杭ともに鉛直荷重の増加に伴い杭頭沈下量は増大し、極限荷重に達する。この極限荷重は、圧入施工試験での最終圧入力よりも大きく、圧入施工後の養生期間において杭周辺地盤に強度回復が生じていること。 3、圧入施工後の建物建設までの期間における地盤の強度回復を考慮すれば、圧入施工最終時の杭圧入力からその杭のもつ極限支持力の評価が可能となること。 4、静的水平載荷実験結果に関する解析では、実験杭によって多少の差があるが、全体的に解析値と実験値の近似度は高く、かつ杭の圧入が直杭よりテーパー杭、そしてテーパー角の大きな杭へと杭周辺地盤を締め固める効果を増大させていること。 5、三次元有限要素法によるパイルド・ラフト基礎として杭長を変化させたパラメトリック解析では、杭長が3.38mまでは杭長の増大に伴って最終絶対沈下量は低下していき、4.38mを超えると沈下量はほぼ収斂した状態になり、柱間の最大相対沈下量および最大相対変形角は、杭の長さによる大きな変化は見られなく、その沈下性状もほぼ剛体的な一様沈下となり、沈下量を抑える手段としては、長さが約3mまでの杭が一番効果的であること。
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Research Products
(12 results)