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2006 Fiscal Year Annual Research Report

居住環境における室内ペットによる病原性空気汚染

Research Project

Project/Area Number 18360280
Research InstitutionNational Institute of Public Health

Principal Investigator

池田 耕一  国立保健医療科学院, 建築衛生部, 部長 (90100057)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 柳 宇  国立保健医療科学院, 建築衛生部, 室長 (50370945)
鍵 直樹  国立保健医療科学院, 建築衛生部, 研究員 (20345383)
Keywords室内空気質 / 浮遊微生物 / 揮発性有機化合物 / 浮遊粉じん / アレルゲン / ペット / 住宅環境
Research Abstract

近年,ペットを室内で飼育することが多くなり,ペットが保有する微生物やペットアレルゲンなどによってアレルギー性疾病を引き起こすことが考えられる。また,住宅の高気密化により,室内で発生した汚染物質は,窓開け換気等を行わなければ速やかに外に排出されない。このような現状から,ペット由来の汚染物質が室内環境汚染を引き起こすことが懸念される。そこで,本研究では,ペットを飼育している住宅を対象に,揮発性有機化合物(VOCs),粒子状物質,バスツレラ属菌,ペットアレルゲン等を中心とした室内空気汚染物質の実測を行い,ペット由来の室内環境汚染の実態を把握し,その対策について検討することを目的とした。
室内で犬又は猫を飼育している4住宅において,上記の室内汚染物質の実測調査を行った。冬期及び夏期の季節毎の違い,終日の連続測定を行うことにより,汚染物質の挙動について検討を行った。また,室内空気汚染物質の低減対策について,空気清浄機の使用,窓開け,掃除機の効果についても,検討を行った。
実測調査の結果として,換気回数の少ない住宅においては,TVOC濃度,ダニ・ネコアレルゲン,細菌・真菌濃度及びニオイ値が高い値を示したことから,換気の影響が考えられる。また,堆積じん中のアレルゲン量は,床の在室によって異なった。また,同住宅においてペットのいる日及びいない日においても測定を行った結果,粒子濃度に違いがあることが判明した。
ペットの行動により,室内中の2.0μm以上の比較的大きな粒径の粒子濃度が上昇したため,ペット又はペットの動作により巻き上げた粒子が発生し,空気中に浮遊したものと考えられる。
室内汚染物質の低減方法として,窓開け換気をすると,外気由来の0.02μm以上の超微粒子濃度が上昇するものの,浮遊アレルゲン濃度,VOCs濃度,TVOC濃度,ニオイ値は低減することから,ペット由来の汚染物質の低減には効果があるものと考えられる。また,空気清浄機の稼働により,TVOC濃度,浮遊微粒子濃度及びアレルゲン濃度の低減が認められたため,物質によってはその効果があるものと考えられる。
なお,今回の測定では,バスツレラ属菌はペット及び居住者の口腔内,空気中からは検出されなかった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] A Study on Indoor Air Contamination Related to Pets in Japanese Dwellings2006

    • Author(s)
      U.Yanagi, K.Ikeda, N.Kagi, M.Sakaguchi, Y.Arashima
    • Journal Title

      Journal of Asian Architecture and Building Engineering

      Pages: 355-360

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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