2006 Fiscal Year Annual Research Report
圧迫感および開放性をもとにした都市建築の動的形態規制手法に関する研究
Project/Area Number |
18360285
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平手 小太郎 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 教授 (70165182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宗方 淳 千葉大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (80323517)
吉澤 望 関東学院大学, 人間環境学部, 講師 (40349832)
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Keywords | 都市計画・建築計画 / 行政・制度 / 視環境 / 形態規制 / 評価実験 |
Research Abstract |
【現場評価実験】 (1)心理指標の作成…尺度の設定を行った。(2)対象地区の選定…地域の用途を考慮した上で,低層住居中心地域,中高層住居中心地域などから,バリエーションを含む地区を選択した。(3)現場評定…被験者による現場評定を行った。評価対象は,一棟建築物,多棟建築物の実空間とし,日時を分けて実施した。(4)物理指標の実測…(1)形態率,(2)開放係数・立面建蔽率,(3)視点・壁面間水平距離,(4)建物高さ,(5)道路幅員・隣棟間隔などの物理指標の実測を行った。(5)分析・考察…視環境に関する心理指標(圧迫感,開放性など比率尺度)を物理指標(比率尺度,実験統制値を含む)で説明する観点での分析を行った。特に形態率および天空率・開放係数の閾値の検証を試みた。 【画像評価実験】 (1)提示システムの再構築…傾斜型スクリーン:3D画像に対応させるため,3D用リアスクリーンへの更新を行った。さらにシステムの調整を行った。(2)実験用提示刺激の用意…「現場評価実験」における一棟建築物,多棟建築物の写真,これらの対象建築物のCG(Computer Graphics)を作成した。(3)画像評価実験(検証タイプ)の実施…刺激と媒体の組み合わせを検討し,外部からの被験者による評価実験を行った。日時に分けて実施した。(4)分析・考察…「B.現場評価実験」の検証を中心に,形態率・天空率(開放係数)と圧迫感・開放感の関係式を導出し,かつその閾値を求めた。(5)実験対象モデルの作成…(1)平行2棟モデル,(2)3次元仮想市街地モデル,(3)3次元現況市街地モデル,の各モデルを想定した上で,物理指標を系統的にコントロールした画像評価実験用モデルCGを作成した。
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