2008 Fiscal Year Annual Research Report
圧迫感および開放性をもとにした都市建築の動的形態規制手法に関する研究
Project/Area Number |
18360285
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平手 小太郎 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 教授 (70165182)
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Keywords | 都市計画・建築計画 / 行政・制度 / 視環境 / 形態規制 / 評価実験 |
Research Abstract |
【総合的考察】 (1)各調査・実験の分析・総合化 前年度までに実施した,実態調査,現場評価実験,画像評価実験,生活者参加型調査・実験など調査・実験の全体の結果を分析かつ整理し,総合的なまとめを行った。 (2)規制方法・基準の構築 法制度,基準づくりに対応する形でデータ整備を行い,必要な規制の方法・指標を決定し,かつ居住生活を担保するための基準値などを導出した。またこれらの成果を,建築法制における現行基準の支援・補完・見直しの資料として,日本建築学会などで公表ための準備を行った。 (3)具体的内容 都市空間における圧迫感及び開放感の評価指標として,従来からの立体角投射率,本研究を通じて導出したΣ{立体角×距離の3乗}(空間量),立体角,の3つの評価指標に関して,総合的に検討した結果,より合理的な評価指標の順は,「立体角≧空間量>立体角投射率」になると判断し,本研究では,立体角を都市空間における圧迫感と開放感の評価指標として提案した。 さらに,心理量の各段階に対する回答者の割合を直接予測する手段としてロジスティック回帰モデルを適用して,立体角による圧迫感および開放感の評価における各判断の割合を予測し,その基準値を検討した。これにより圧迫感許容限界値および開放感確保限界値を算出した。
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Research Products
(1 results)