2007 Fiscal Year Annual Research Report
都心集合住宅の供給が都市のコンパクト化に果す役割の研究
Project/Area Number |
18360292
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宗本 順三 Kyoto University, 工学研究科, 教授 (60219863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鉾井 修一 京都大学, 工学研究科, 教授 (80111938)
吉田 哲 京都大学, 工学研究科, 准教授 (10293888)
松下 大輔 京都大学, 工学研究科, 講師 (90372565)
唐 ペン 岡山理科大学, 総合情報学部, 講師 (40378815)
孫 京延 京都大学, 工学研究科, 助教 (00402967)
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Keywords | 都心 / コンパクト化 / 集合住宅 / 人口移動 / 環境負荷 / 土地利用の複合化 / 生活行動圏 |
Research Abstract |
京阪神の郊外に住む居住者が生鮮食料品や衣料品を購入する店舗や文化施設や医療、美容施設の利用頻度や店舗や施設までの距離を問う生活行動圏域の調査を行い、以下のことを明らかにした。生鮮食料品や外食で年間に利用する店舗数は4を越える一方、娯楽施設や美容施設では2を下回っていた。また、月に一回以上利用する店舗数では、生鮮食料品を購入する店舗では3を上回っていた。娯楽施設や美容施設では1を下回っている。最も利用する店舗や施設までの距離は生鮮食料品では2.93kmと近いが、外食や娯楽施設、文化施設までは10kmを大きく上回っていた。また、年間の利用頻度が12回以上となる店舗をホームベースに含まれる店舗とし、その店舗のうち最短距離となる店舗までの距離のうち回答者の80%の人数までが含まれる距離をその店舗のホームベース距離とすると、生鮮食料品:4.8(1.4)km、文化施設:8.7(6)kmなど(() 内はは同時に調べた都心での値)郊外と都心で大きく距離の異ならない店舗・施設と、衣料品:16.7(5.4)km、外食:21(6.7)km、運動施設:9(3.4)km、娯楽施設:21(5.2)km、美容施設:12(4.4)kmなど郊外と都心で大きく異なるものに分かれた。店舗・施設の満足度については、前者では満足度が相対的に高く、後者では低くなっていた。また、これを京阪神の三都市で比較すると、神戸の郊外では、京都や大阪の郊外と比べてホームベースが大きくなる傾向にある。衣料品と外食では、京都が大阪や神戸と比べてやや短い距離にあるが、大きな差はないことなどを明らかにした。
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