2009 Fiscal Year Annual Research Report
アジア諸都市の都市組織と都市住宅のあり方に関する比較研究
Project/Area Number |
18360295
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
布野 修司 The University of Shiga Prefecture, 環境科学部, 教授 (50107538)
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Keywords | アジア / 都市組織 / 都市住宅 / 街区 / ショップハウス / 植民都市 / 都城 / グリッド |
Research Abstract |
最終年度として、まとめの作業を集中的に行った。 当初研究計画において、重点調査都市(地域)と考えていたのは、カトマンズ盆地都市、ミャンマー諸都市(古都)、タイ・コーラート高原クメール都市、ラージャスタン諸都市、グジャラート諸都市、福建・広州諸都市、台湾諸都市、ジャワ諸都市であった。そして、初年度:ヒンドゥー都市重点調査+中国系都市予備調査、第2年度:中国系都市重点調査+インド・イスラーム都市予備調査、第3年度:インド・イスラーム都市重点調査+ジャワ都市予備調査、最終年度:ジャワ都市(スラバヤ)重点調査+補足調査というのが研究プログラムであったが、上述のように、調査都市の順序は、状況に応じて変更してきた。最終年度に予定していた、ジャワ都市、スラバヤにおけるカンポン調査をいち早く行ったことによって、全体の見通しを得ることが出来たことが大きい。ミャンマーについては調査環境が整わず断念せざるを得なかったのであるが、それに変わって予定外ではあったが、中国・中原および朝鮮半島について調査することが出来た。最終年度の臨地調査は、まず、昨年度の補足として、ラオス南部の集落調査を行い、メコン中流域について、ほぼ把握することが出来た。また、カトマンズ盆地について当初の予定を果たすことが出来た。また、必ずしも当初の予定にはなかったが、福建・広州諸都市、台湾諸都市についてのショップハウス研究が進展したことから、フィリピンの諸都市の中国人街について調査を行った。
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