2006 Fiscal Year Annual Research Report
バイオ分子を活用した先進ナノ材料の新規室温合成と高次構造制御
Project/Area Number |
18360327
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大原 智 東北大学, 多元物質科学研究所, 助手 (00396532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿尻 雅史 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (60182995)
名嘉 節 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教授 (30344089)
梅津 光央 東北大学, 工学部, 助教授 (70333846)
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Keywords | DNA / 高次構造制御 / ハイブリッド |
Research Abstract |
(1)DNAの高次構造制御 我々は、DNA上へ金属イオンを濃縮させて還元・析出しハイブリッドナノ構造体を作製する場合、その基軸となるDNA高次構造の形態が重要と考えた。そこで、まず初めに、パラジウムイオン濃度変化により、DNAがどのように形態変化をするかを、蛍光顕微鏡技術を中心に追求した。次に、金属イオン種を変化(パラジウム□金、銀、白金、酸化亜鉛およびこれの混合物)させ、同様の濃度依存性を系統的に検討し、金属イオンの濃度や種類(価数)が、DNAの構造相転移に与える影響を明らかにした。 (2)金属-DNAハイブリッドナノマテリアルの高次構造制御 DNA上へ濃縮した金属イオンを還元剤により析出させ、金属-DNAハイブリットナノ構造体を作製した。これまでの研究で、(1)の還元処理前のDNA高次構造だけでなく、還元条件も最終的の形成されるハイブリットナノマテリアルの構造形態に影響を与えることが分かった。そこで、還元条件(還元剤の種類、濃度、時間)を系統的に変化させ、作製された金属-DNAハイブリットナノ構造体の形態を、電子顕微鏡技術を中心に観察した。またその際、新規ナノサイズ空間の創製可能性を併せて検討した。そして、(1)で得られた還元処理前のDNA高次構造と(2)で得られる金属-DNAハイブリットナノ構造を比較し、金属-DNAハイブリットナノマテリアルの構造形成機構を体系化した。 (3)ハイブリッドナノマテリアルの機能探索(大原・名嘉) 作製したハイブリッドナノマテリアルを、触媒機能、電気特性、空間構造等の観点から検討し、燃料電池電極、センサー、ナノリアクター、ナノ触媒等への応用可能性を探索した。
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Research Products
(6 results)