2008 Fiscal Year Annual Research Report
バイオ分子を活用した先進ナノ材料の新規室温合成と高次構造制御
Project/Area Number |
18360327
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大原 智 Osaka University, 接合科学研究所, 准教授 (00396532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 和好 大阪大学, 接合科学研究所, 助教 (40437299)
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Keywords | ナノ材料 / ナノ構造 / ハイブリッド / 無機材料 / DNA / 高分子電解質 |
Research Abstract |
1、ハイブリッドナノマテリアルの応用検討 作製したハイブリッドナノマテリアルを、触媒機能、電気特性、空間構造等の観点から検討し、燃料電池電極、センサー、リアクター、触媒、アクチュエータ等への応用可能性を探索した。具体的には、パラジウム-DNA及び白金-DNAハイブリッドナノ構造体に関しては、固体高分子形燃料電池としての適用の目指し、パラジウム及び白金ナノ粒子のサイズや分散状態、また、ナノからミクロレベルでの空間サイズやその均一性等を、電極性能の高性能化の観点から検討した。更に、コバルトハイブリッドナノマテリアルに関しては小型アクチュエータ、錫ハイブリッドナノマテリアルに関しては鉛フリーはんだへの適用性を検討した。 2、金属-高分子電解質ハイブリッドナノマテリアルの作製 高分子電解質は解離基が多く連なった高分子で、水溶液中では電荷の連なった高分子と反対符号の電荷をもつカウンターイオンに解離して存在する。そのため、DNA同様、その表面に金属イオンを濃縮する性質があり、また、DNAのような折り畳み構造変化を示す。そこで、本研究では、DNAの代わりに高分子電解質をテンプレートとした、金属-高分子ハイブリッドナノマテリアル創製に関する検討した。具体的には、高分子電解質材料として分子量の異なるポリカルボン酸等を、金属材料としてパラジウム、白金、コバルト、錫等を取り上げ、平成18年度と19年度に実施した研究結果をべースに、高分子電解質の高次構造制御や高分子-DNAハイブリッドナノマテリアルの高次構造制御の確立に努めた。
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Research Products
(5 results)