2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18360377
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
喜多 英敏 山口大学, 大学院理工学研究科, 教授 (10177826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 一宏 山口大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (30188289)
植村 一広 山口大学, 大学院理工学研究科, 助手 (60386638)
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Keywords | 反応・分離工学 / 触媒化学プロセス / 膜分離 / メンブレンリアクター / ゼオライト |
Research Abstract |
ゼオライトの触媒特性を活用した反応分離プロセスを創成しその実用化のための基礎技術を確立することを目的に平成18年度においては、1.結晶化調整剤を用いない親水性MFI型ゼオライト膜の製膜法の確立と耐酸性の評価。2.メンブレンリアクターに用いるチタノシリケート(TS-1)膜の合成と過酸化水素を酸化剤とした酸化反応への応用について主に検討し以下の結果を得た。 1.ムライト多孔質支持体表面にMFI(ZSM-5)膜を製膜し、XRDにより構造を確認した。この膜の水/アルコールの浸透気化分離実験及び耐酸性の評価を行った。結晶化調整剤を用いずに水選択透過性のMFI膜の製膜に成功し、浸透気化分離実験の結果をフィードバックして最適製膜条件を決定した。さらにこの膜について耐酸性を調べ、これまでのA、T,MOR膜に比べ耐酸性に優れていることを明らかにした。 2.ムライト多孔質支持体表面にチタノシリケート(TS-1)膜を合成した。製膜をXRD,IR,UVおよび今回新たに導入したで超深度形状測定レーザー顕微鏡確認した。膜は多結晶体で膜厚約10ミクロンであった。水熱合成を200℃で合成した膜は高いエタノール選択性を有し、一方、150℃で合成した膜はエタノール分離性は低いが触媒能が高いことがわかった。膜の触媒能の検討として、過酸化水素共存下浸透気化分離を伴うイソプロピルアルコールの酸化反応、アリルアルコールのエポキシ化について検討し、この膜の優れた触媒能を明らかにした。
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Research Products
(1 results)