• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2007 Fiscal Year Annual Research Report

担持酸化ニッケル触媒によるエタン・プロパンの酸化的脱水素によるオレフィン製造

Research Project

Project/Area Number 18360382
Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

鈴木 俊光  Kansai University, 環境都市工学部, 教授 (70026045)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 池永 直樹  関西大学, 環境都市工学部, 准教授 (20232209)
Keywordsエタン / プロパン / エチレン / プロピレン / ニッケル / 酸化ジルコニウ / 酸化的脱水素
Research Abstract

石油化学の基幹原料のエチレン、プロピレンの省エネルギー製造法に関する酸化的脱水素の研究を行った。18年度の成果の展開をはかり、19年度はNiO/MgO触媒より低温で活性を示す触媒の探索を行い、高比表面積のZrO_2に硝酸ニッケルを担持したNiO-ZrO_2触媒が、450℃において、高いエタン転化率とエチレン選択性を与えることを見いだした。さらに、この触媒へ第3成分の添加の影響を検討し、NiとNaH_2PO_4を共含浸して調製したNi-P-ZrO_2触媒がより高い選択性を示すことを見いだした。Pの添加は反応中にNiOがエタンにより還元されて、Ni金属になりエタンの酸化が進行するのを抑制することが、触媒の光電子スペクトルの検討から明らかになった。この触媒は安定した性能を発揮し、長時間の反応においても、活性選択性の低下は認められなかった。
同じ触媒をプロパンの酸化的脱水素に用いると、プロパンの転化率は低下し、主として燃焼反応によりCO2が生成する。Ni(NO_3)_2とZrOCl_2を水溶液とし、アンモニアを用いて共沈法により触媒を調製したところ、完全酸化が抑制され、プロピレンの選択性が上昇した。さらに、共沈法による触媒に対する、添加物の効果を検討したところ、Biの添加がさらに完全酸化を抑制し、プロピレン選択性が56.8%まで上がった。この値は、プロパン、酸素のみを供給原料に用いた場合としては現在報告されている中で最も高い値である。
これらの研究と関連して、脱水素反応機構解明を日的として、エチルベンゼンの脱水素触媒上でのRedox機構を過渡応答法により検討を行い、この手法が触媒表面反応の解析の優れた方法であることを明らかにした。

  • Research Products

    (3 results)

All 2007 Other

All Presentation (2 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] エチルベンゼン脱水素反応におけるCO_2促進効果のパルス反応による検討2007

    • Author(s)
      斉藤 一博、奥田 和美、池永 直樹、三宅 孝典、鈴木 俊光
    • Organizer
      第100回触媒討論会
    • Place of Presentation
      北海道大学(札幌)
    • Year and Date
      2007-09-19
  • [Presentation] Ni・Sb/ZrO_2触媒を用いるエタンの酸化的脱水素反応2007

    • Author(s)
      崎谷 一貴、中村 健一、池永 直樹、三宅 孝典、鈴木 俊光
    • Organizer
      石油学会第56回研究発表会
    • Place of Presentation
      タワーホール船堀(東京)
    • Year and Date
      2007-05-18
  • [Remarks]

    • URL

      http://www.cheng.kansai-u.ac.jp/ceee/index.html

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi