2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18360424
|
Research Institution | National Maritime Research Institute |
Principal Investigator |
櫻井 昭男 National Maritime Research Institute, 大阪支所, 材料・礒装研究グループ長 (20373417)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 正夫 独立行政法人海上技術安全研究所, 大阪支所, 主任研究員 (80399526)
|
Keywords | 複合材料・物性 / FRTP / 促進暴露試験 / ビルドアップ法 / 熱安定性試験 / 環境材料 / 機械工作・生産工学 / 構造・機能材料 |
Research Abstract |
本研究は、ステッチボンドFRTP成形板の強度評価、海洋環境での使用を視野に入れた耐久性評価とともに、エラストマー系シートを用いた真空バッグによるステッチボンドFRTPの簡便な船体成形技術の開発を行うものである。本年度は以下の成果を得た。 1.ステッチボンドFRTPの強度評価 多軸編機によるステッチボンド基材にポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を溶融含浸したステッチボンドFRTP並びに、ガラス長繊維FRTPテープを平織りにした基材、ガラス長繊維FRTPテープを短く裁断しランダムに堆積させた基材等について、真空バッグ成形の基本データとして必要なFRTP基材の温度.圧力成形条件と低温・低圧限界を明らかにし標幾械的特性を把握した。また、貫層方向に入っているステッチ糸の全体強度への影響を懸念し、キセノンアークによる促進暴露試験、老化試験機による熱安定性試験を実施し、海洋環境での使用適合性を評価した。あわせて標毎上コンテナ床材等の代替材としても注目されるPPハニカムサンドイッチ材の基本特性を把握した。 2.ステッチボンドFRTPの簡便な船体成形技術の開発 候補シート材の使用環境に合わせて、温度繰り返し条件での耐久性を評価するため、バギングシートのガスバリア性を評価するビルドアップ法計測システムを整備し、真空維持性能を求めた。また、キセノンランプ式促進暴露試験機による、225℃、168時間の熱安定性試験の後、引張強さ、デュロメータ硬さ特性を求めた。さらに、FRTP真空バッグ成形システムのプロトタイプとしてホットプレートとバギングシートを組み合わせた簡便成形装置を試作し、平板型及び1110PWC(Personal Water Craft)ハルモデルの雄型による成形に成功した。
|
Research Products
(2 results)