2007 Fiscal Year Annual Research Report
強非線形船体運動の定量的予測実現を目指した模型実験システムと最適数学モデルの確立
Project/Area Number |
18360426
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Research Institution | Fisheries Research Agency |
Principal Investigator |
松田 秋彦 Fisheries Research Agency, 水産工学研究所・漁業生産工学部, 室長 (10344334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 直哉 大坂大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (20314370)
橋本 博公 大坂大学, 大学院・工学研究科, 助教 (30397731)
桃木 勉 独立行政法人水産総合研究センター, 水産工学研究所・漁業生産工学部, 研究員 (00371782)
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Keywords | 船舶工学 / 強非線形船体運動 / 模型実験 / 数学モデル |
Research Abstract |
昨年度製作した大傾斜大波高中の曳航実験用装置と旋網漁船の模型船を用いて最大波長船長比が1/10の大波高中を最大30度まで横傾斜させた状態で、曳航実験を実施した。その結果、波長船長比が1/10の時は1/40の時と比較して、復原力変動量が約5倍になると共にそのピークがかなりずれることが確認され、小波高時の結果を基にした線型理論では復原力変動量を精度良く推定できないことが明らかになった。 一方、本年度は細長船型の高速船についても同様の実験を行った。本船は自由航走模型実験において追波中を高速航行時にブローチングを誘発し、その際の最大横揺れ角は約70度になることが確認されているため、波高波長比は1/20とし、最大70度まで傾斜させた状態での曳航実験を行った。その結果、横傾斜が大きくなるにつれて非常に大きな回頭モーメントが発生することも確認された。この回頭モーメントは線型理論から推定される回頭モーメントより遙かに大きく、数値計算による推定を行う際にはブローチングの発生を過小評価する可能性があることがわかった。
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Research Products
(2 results)