2007 Fiscal Year Final Research Report Summary
ジメチルエーテルを用いる低質廃熱回収と化学エネルギー回生
Project/Area Number |
18360462
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Energy engineering
|
Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
架谷 昌信 Aichi Institute of Technology, 工学部, 教授 (50021788)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 二一 愛知工業大学, 工学部, 教授 (70074432)
小林 敬幸 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 准教授 (90242883)
渡辺 藤雄 愛知工業大学, 総合技術研究所, 准教授 (70109312)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2007
|
Keywords | ジメチルエーテル / 廃熱 / 化学回生 / 反応速度 / 設計 |
Research Abstract |
本研究ではエネルギーの更なる高効率利用が可能なプロセスとして廃熱を「熱」の形態から吸熱反応を利用して「熱」を「化学エネルギー」へ変換する,燃料化回生システムを提案した.本システムを実現するためには、高性能触媒の使用と反応器の最適設計が必要である。吸熱する化学物質として本研究ではジメチルエーテルを採用した.この水蒸気改質については幾つかの研究例があるが、改質反応の反応速度式や排熱のエネルギー回生を目的とした場合の反応器設計は十分に行われていない。 そこで排熱の燃料化回生を行うにあたり、反応速度式を定式化し、装置の設計が実際に実現可能であるかを検討する必要がある。そこで、本研究ではジメチルエーテルを用いて低質廃熱を燃料化して化学的にエネルギー回生するシステムの装置設計に関して反応速度式を定式化し、実現の可能性を検討した結果、以下のことが明らかとなった。 ・反応速度の定式化実験における結果より、ジメチルエーテルは573Kにおいて水蒸気改質反応によりほぼ完全に水素燃料へと転換する。またジメチルエーテル水蒸気改質反応はDMEの加水分解反応が律速段階になると考えられ、ジメチルエーテルの加水分解反応により生成されるメタノールも完全に水素へ転換されることが明らかとなった。 ・実験によって得られた反応速度式は誤差があるものの、操作条件を考慮すれば工業的な反応装置の設計に適用可能である。 ・得られた反応速度式を用いて反応装置容積の試算をした結果、反応装置は現実的なスケールで設計可能である考えられる。
|
Research Products
(4 results)