2006 Fiscal Year Annual Research Report
連鎖地図ベースでのハイマツ・キタゴヨウ交雑帯の解析
Project/Area Number |
18370033
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
綿野 泰行 千葉大学, 理学部, 教授 (70192820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶田 忠 千葉大学, 理学部, 准教授 (80301117)
朝川 毅守 千葉大学, 理学部, 助教 (50213682)
津村 義彦 独立行政法人森林総合研究所, 森林遺伝領域, 室長 (20353774)
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Keywords | ハイマツ / キタゴヨウ / 浸透性交雑 / 連鎖地図 / AFLP / SSCP |
Research Abstract |
本研究では、連鎖地図ベースで、ハイマツとキタゴヨウの交雑体における遺伝子浸透のパターンを解析することを目的とする。今年度は、北海道アポイ岳産の雑種1個体の種子およそ150個を材料とし、種子の胚乳(雌性配偶体)のDNAを抽出した。半数体レベルにおける対立遺伝子の1:1の分離を利用することで連鎖地図の作成が可能となる。マップ作成のための分子マーカーとしては、PCR-SSCP法による共優性マーカーとAFLP法による優性マーカーの両方を統合する予定である。PCR-SSCPマーカーでは、98種類のプライマーセットのスクリーニングを行い、30個のマーカーが、種子胚乳において1:1に分離することを確かめた。このうち、7遺伝子座については、全胚乳の遺伝子型を決定した。また、AFLP法でもマーカーの開発を試みた。マツではゲノムサイズが大きい事を考慮し、(E+3/M+4)の選択プライマー18組で解析を行った。JoinMap4で多型なバンドの分離検定を行った結果、多くのバンドが1:1の分離比から有意にずれていた。PCR-SSCPマーカーでは分離非歪は観察されなかったので、これはAFLPで多くのアーティファクトを拾ってしまっている結果だと考えられる。5%水準で切り捨て、連鎖解析を行ったが、結果は満足いくものではなかった。 PCR-SSCPマーカーについては、今後もすいクリーニングを続行する。AFLPについては、新たに実験をやり直し、バンドの再現性を確かめてから、連鎖地図作成を行う予定である。
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Research Products
(1 results)