2006 Fiscal Year Annual Research Report
新型の血管内皮増殖因子(VEGF-F)の構造と機能の解明
Project/Area Number |
18370048
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Research Institution | Meiji Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
森田 隆司 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (90128108)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 泰男 明治薬科大学, 薬学部, 助手 (30308621)
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Keywords | 生体生命情報学 / 分子認識 / 蛋白質 / ゲノム / 生体分子 |
Research Abstract |
研究の目的:我々はヘビ毒から強力な血圧降下作用を示すVEGF-A相同タンパク質を見出した。ヘビ毒由来VEGFは4種のVEGFRのうちVEGFR-2のみを特異的に認識し、既知のVEGFと比べて強力な生物活性を示す。以上の事実から、新型のVEGFであると結論し7番目のサブタイプとしてVEGF-Fと命名した。X線結晶構造解析の結果、VEGF-FはヒトVEGF-Aと類似した構造をしているが、レセプター結合ループの構造と表面電荷が大きく異なっていた。また、VEGF-FのC末端側ヘパリン結合領域の合成ペプチドはヒトVEGF-Aの生物活性を阻害することを明らかにし、抗VEGF薬のシードになりうることを提案した。 本研究はVEGF-Fの強力な生物活性の発現メカニズムを明らかにすることで、血管新生の分子メカニズムを解明することを目的とする。 1.VEGF-Fの細胞生物学的機能解析 VEGF-Fの強力な生物活性の発現機序を解明する目的で、培養細胞系を用いてVEGF-Fの細胞内シグナル伝達機構についてVEGF-Aと比較しながら検討する。またVEGF-Aには細胞遊走作用・血管透過性亢進作用があることが知られているので、これらの生物活性に対しても定量的に比較検討を行った。 2.新たなVEGF様分子の探索・同定 ごく最近、他の研究グループからVEGFR-2だけでなくVEGFR-1にも結合する新しいヘビ毒VEGFが同定された。ヘビ毒タンパク質の加速進化と多様性を考慮すると、さらに異なる受容体選択性および生物活性を持ったVEGF様分子が含まれていると期待できる。そこで新たなVEGF様分子の同定を目的とし、免疫学的および遺伝子工学的手法を用いて各種ヘビ毒を用いスクリーニングし、新規のVEGF-Fを見い出した。
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Research Products
(3 results)