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2006 Fiscal Year Annual Research Report

休耕田を利用した富栄養化水による周年野菜栽培システムの確立

Research Project

Project/Area Number 18380018
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

篠原 温  千葉大学, 園芸学部, 教授 (30015903)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 丸尾 達  千葉大学, 園芸学部, 助教授 (20143266)
高垣 美智子  千葉大学, 園芸学部, 助教授 (00206715)
Keywords園芸学 / 水質汚濁 / 土壌汚染防止 / 浄化 / 環境 / 懸濁物質 / 野菜栽培
Research Abstract

富栄養化水を浄化すると共に,富栄養化水を培養液として用いた栽培およびSS(懸濁物質,浮遊物質)を培地として栽培を行う周年的な実用規模の野菜生産システムを設計・実用化し,最終的には,本研究の結果得られた成果を,我が国だけにとどまらず広くアジア地域また,世界各地にも応用可能な汎用的な技術にすることが本研究の目的である.
過去の研究で,開発中のシステムにより,富栄養化水中のSSが大幅に除去可能であることが判明している.さらに,エンサイ等の野菜はイオン状態の肥料成分だけでなく,捕捉されたSS中の肥料成分も一部利用していることが分かっている.SSは,水中に分散している固形物で,粒径2mm以下のものと定義され,湖沼の富栄養化,水質汚濁にも大きく関わっている物質である.
本研究では以下の項目についてさらに発展的に研究し,実際農家に利用可能なシステムを開発することを目的として研究を行なっている.
本年度については休耕田を利用した野菜栽培・浄化システムの栽培ベッド底部にリブを設けてSS捕捉率を高める改良を行った.また,ベッド内のSSが堆積する範囲は取水口からの距離に依存するためベッドの長軸方向の長さについても検討を行い,より効率的にSS捕捉率を高める改良を行った.
極低濃度域の培養液濃度がトマト苗の養分吸収速度に及ぼす影響について研究を行なった結果,低濃度の培養液でも高い吸収速度・吸収濃度で無機成分吸収を行なっていることが明らかとなった.これにより培養液としては極低濃度な富栄養化水でも野菜栽培は十分可能であることが示唆された.
本栽培法の基本的技術の開発は順調に進み,次年度以降の試験を既に始めているが,他の研究者とも情報交換を行ない,効率的に試験を進める予定である.

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 低濃度域における培養液濃度がトマト苗の養分吸収速度に及ぼす影響2007

    • Author(s)
      Gonzales Jocelin Amihan
    • Journal Title

      園芸学研究 第6巻別1

      Pages: 169

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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