2006 Fiscal Year Annual Research Report
植物パラレトロウイルスのポリシストロニック翻訳機構の解明とその遺伝子工学的応用
Project/Area Number |
18380029
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 匡 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 助教授 (40282694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇垣 正志 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (20323438)
日比 忠明 玉川大学, 学術研究所, 教授 (50261954)
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Keywords | 翻訳 / 植物ウイルス |
Research Abstract |
研究課題は、植物パラレトロウイルスの持つ翻訳トランスアクティベーターによるポリシストロニック翻訳機構を解析し、これらウイルスの宿主決定機構の核心を明らかにするとともに、得られた知見を応用して植物における新たなポリシストロニック遺伝子発現系を構築することを目的とする。 初年度は、植物パラレトロウイルスのポリシストロニック翻訳の分子機構の解明として、まず逆転写酵素による複製機構の解明を進めるべく、ダイズ退緑斑紋ウイルス(SbCMV)の逆転写酵素のクローニングを行い、Pichia酵母による発現ベクターの構築を行った。その際、植物と酵母ではコドン使用頻度が異なるために、発現量を高めるためにコドンの改変を行った。現在、Pichia酵母の培養条件を振ることで最適化を行い、精製可能な発現量の確保と、精製条件を検討している。 また、植物パラレトロウイルスのポリシストロニック翻訳の応用研究として、SbCMVの転写プロモーター解析ならびに翻訳解析を詳細に行うべく、緑色蛍光タンパク質(GFP)をレポーター遺伝子として、SbCMVのもつ7種の遺伝子のそれぞれと置換した種々のコンストラクトを構築した。そのコンストラクトをもとに、インゲン及びタバコ培養細胞での一過的発現実験を行い、カリフラワーモザイクウイルスの翻訳トランスアクティベーターであるP6とホモログであるSbCMV P6の、翻訳トランスアクティベーター能の解析を行っていく。
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Research Products
(5 results)