2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18380040
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
岩見 雅史 Kanazawa University, 自然システム学系, 教授 (40193768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本 賢一 独立行政法人理化学研究所, 松本分子昆虫学研究室, 専任研究員 (90333335)
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Keywords | 遺伝子 / 昆虫 / 脳・神経 / 発生・分化 / マイクロアレイ / エクジソン / 前胸腺刺激ホルモン / 神経分泌細胞 |
Research Abstract |
昆虫変態時における脳の神経網の再編を伴う形態変化及び、変態制御の中枢としての機能を探るために、カイコガをモデルに、幼虫前終齢脳及び終齢脳で優位に発現が見られる遺伝子の解析を引き続き進めた。 網羅的マイクロアレイを利用し(農業生物資源研究所三田和英博士との共同研究)、4齢(前終齢)、5齢(終齢)、過剰脱皮する予定の5齢(F5齢、前終齢)のそれぞれ0日幼虫の脳において遺伝子の発現比較を行い、前終齢で発現が高かった遺伝子、及び終齢で発現が高かった遺伝子に注目した。RT-PCRにより発現を解析したところ、前終齢で発現が高かった候補8遺伝子のうち3遺伝子が前終齢特異的発現を示した。また、終齢で発現が高かった候補3遺伝子でも、1遺伝子が終齢特異的発現を示した。in situ hybridizationにより発現部位を同定したところ、前終齢で発現が高かった3遺伝子のうち2遺伝子(それぞれ、ADAMTS様タンパク質及びチトクロームP450族をコード)は発現量が少ないためシグナルを検出できなかったが、1遺伝子(Kruppel様タンパク質をコード)は脳全体でシグナルが見られた。 終齢で発現が高かった遺伝子(クチクラ様タンパク質をコード)については、脳の各半球の中心部でシグナルが管状に検出されたことから、終齢期から蛹期にかけて脳が急激な形態変化を起こす際の気管の形成に関わっている可能性が示唆された。 今後、各遺伝子について、発現解析やRNAiによる機能解析を行い、これら遺伝子が蛹化や幼虫形質維持に関わる否か見極める必要がある。
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Research Products
(4 results)