2006 Fiscal Year Annual Research Report
窒素含有キラル化合物不斉合成のための微生物生産プロセスの開発
| Project/Area Number |
18380057
|
|---|
| Research Institution | Kyoto University |
|---|
Principal Investigator |
片岡 道彦 京都大学, 農学研究科, 助教授 (90252494)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 昌 京都大学, 農学研究科, 教授 (70093250)
小川 順 京都大学, 農学研究科, 助手 (70281102)
櫻谷 英治 京都大学, 農学研究科, 助手 (10362427)
萩下 大郎 京都大学, 農学研究科, 助教授 (20432346)
日比 慎 京都大学, 農学研究科, 助手 (30432347)
|
|---|
| Keywords | キラル化合物 / カルボニル還元酵素 / バイオ不斉還元 / アミノアルコール脱水素酵素 / ランダム変異 / Agrobacterium / Rhodococcus / Hansenula |
|---|
| Research Abstract |
本研究ではいくつかの窒素含有キラル化合物の生産に有用なカルボニル還元酵素のタンパク質科学・遺伝子工学の面からの解析を行い、これをバイオ不斉還元システムに応用した効率的な生産プロセスの開発を成し遂げようとするものである。(1)3-キヌクリジノン還元酵素活性を有するAgrobacterium tumefaciens NK1株から、不斉還元反応を触媒する酵素の単離を行い、諸性質の解明とアミノ酸配列の解析を行った。その結果、SDRスーパーファミリーに属するタンパク質と判明した。さらに、アミノ酸配列情報をもとに遺伝子のクローニングを行い、大腸菌内で大量発現させることに成功した。(2)Rhodococcus erythropolisのアミノアルコール脱水素酵素遺伝子の大量発現大腸菌を触媒として、MAK還元反応の検討を行った。効率的生産プロセス開発の障害となる生成物阻害を解除するため、本酵素遺伝子のランダム変異を行い安定性の優れた変異型酵素を取得した。また、本酵素はアミノアルコール類により強く誘導されるが、その発現調節機構も明らかにした。(3)スクリーニングで見出した(S)-アミノケトン還元酵素活性を有する酵母Hansenula ofunaensisから、不斉還元反応を触媒する酵素の単離を行い、諸性質の解明を試みた。(4)上記でクローニング・ライブラリー化した酵素に加えて、探索により発見した菌株からの酵素・遺伝子の単離を進め、酵素ライブラリーの充実を図った。
|
Research Products
(5 results)
