2006 Fiscal Year Annual Research Report
アミノ酸アミドラセマーゼの発見とアミノ酸アミドのダイナミックな光学分割
Project/Area Number |
18380061
|
Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
浅野 泰久 富山県立大学, 工学部, 教授 (00222589)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米田 英伸 富山県立大学, 工学部, 講師 (50285160)
山根 隆 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80030055)
|
Keywords | アミノ酸アミド / ラセマーゼ / 光学分割 |
Research Abstract |
1.新酵素アミノ酸アミドラセマーゼの探索:保存菌、土壌などからアミノ酸アミドラセマーゼの活性を検出した。 Pyrococcus属細菌などの好熱性細菌にα-アミノ-ε-カプロラクタムラセマーゼ(ACLラセマーゼ)と類似の遺伝子を見つけ、遺伝子クローニングあるいは、アセンブリーPCR法により、遺伝子をクローン化した。 2.ACLラセマーゼ遺伝子の合成:まず、全長約1.3kbのAchromobacter obae由来のACLラセマーゼ遺伝子を合成し、アセンブリーPCR反応を行った。遺伝子断片をベクターに挿入した後、組換え大腸菌における本酵素の大量発現を行った。本遺伝子を導入した組換え大腸菌のACLラセマーゼ活性を確認した。 3.アミノ酸アミドラセマーゼの酵素化学的諸性質の検討:基質である光学活性α-アミノ-ε-カプロラクタムを化学的な光学分割により調整した。 4.光学分割に用いる各種アミダーゼの開発:以下の各種の微生物に極めて特異なアミノ酸アミド加水分解酵素の遺伝子解読を終了し、酵素の大量発現を可能にした。 D-アミノペプチダーゼ(DAP ; EC3.4.11.19):Ochrobactrum anthropi C1-38 D-アミノ酸アミダーゼ(EC3.5.1.-):Ochrobactrum anthropi SV3 アルカリD-ペプチダーゼ(EC 3.4.11.-):Bacillus cereus DF4-B D-アミダーゼ:Pseudomonas sp.MCI 3434 D-アミノ酸アミダーゼ:Delftia acidovorans strain 16 L-アミノ酸アミダーゼ:Pseudomonas azotoformans IAM 1603 L-アミノ酸アミダーゼ:Brevundimonas diminuta L-α-メチルシステインアミダーゼ:Xanthobacter flavus NR303
|