2006 Fiscal Year Annual Research Report
カレアラクトンAによる前駆脂肪細胞分化誘導阻害機構の解明
Project/Area Number |
18380075
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
松浦 信康 岡山理科大学, 理学部, 講師 (60281250)
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Keywords | カレアラクトンA / 阻害剤 / 前駆脂肪細胞 / 3T3-L1細胞 / 阻害機構 |
Research Abstract |
課題1)Calealactone Aによる脂肪細胞への分化誘導阻害活性発現ステージの特定 Calealactone Aによる3T3-L1細胞分化誘導阻害機構を明らかにする目的で、まずcalealactone Aの標的因子発現ステージについて検討を行った。すなわち2週間にわたる分化誘導発現過程において、1つもしくは複数のステージにcalealacotne Aを添加した。その結果、calealactone Aの添加により阻害活性が認められたステージは、分化誘導最初の過程(dexamethazone, isobutylmethylxanthine添加後24時間)およびその24時間後のinsulin添加から24時間であった。さらにcalealatone A標的因子が、どの刺激剤によって発現する因子であるかを検討する目的で、dexamethazone, isobutylmethylxanthineおよびinsulinの単独もしくは複数組み合わせにより刺激時にする際、calealacotne Aを添加し、分化誘導阻害活性について検討を行った。その結果、dexamethazoneとisobutylmethylxanthine両薬剤にて刺激した際、顕著な分化誘導阻害活性が観察された。これらの結果から、calealatone A標的因子は、分化誘導直後に発現し、さらにその標的因子はdexamethazoneとisobutylmethylxanthine両薬剤の刺激によって発現することが明らかとなった。 課題2)Calealactone A標的因子探索ツールの調製 Osadaらの方法を用いてphotoaffinity linkerを調製した。問題なく調製ができたことを確認する目的で、蛍光色素であるrhodamine Bを固定し、蛍光顕微鏡下観察を行った。ほぼ100%の支持体に対して、rhodamine Bの結合が認められた。
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