2008 Fiscal Year Self-evaluation Report
Studies on the cellular mechanism of collagen fibril alignment in the regenerating scales of goldfish : toward the bioinspired fabrication of artificial cornea
Project/Area Number |
18380109
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
TAKAGI Yasuaki Hokkaido University, 大学院・水産科学研究院, 教授 (10212002)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Keywords | コラーゲン / 配列制御 / 変性温度 / 組織再生医療用材料 / 角膜再生 / 骨再生 / ウロコ / キンギョ |
Research Abstract |
臓器移植に変わる新しい医療として再生医療が進展しつつあるが,角膜・靭帯など再生能の低い組織に関してはその機能を代替する人工基質が必要となる。哺乳類コラーゲンに比べて安全性の高い魚類コラーゲンを用いて人工基質を合成することを最終目標に,その基礎技術開発に資するため,本申請課題では以下の点を解明する。 (1) 培養細胞を用いて高次配列コラーゲンを作製することを目標に,培養のための幹細胞を探索するとともに,その分化因子を同定し,分科機構を解明する。 (2) ウロコに認められる角膜様の高次コラーゲン配列を制御すると予想される,非コラーゲン性タンパク質を同定する。 (3) 魚類のI型コラーゲン分子種にはα1~α3鎖がある。これらの組み合わせによりコラーゲンの物性が変化する可能性が考えられる。そこでα1~α3鎖遺伝子を同定し,その発現がどのように調節されているかを解明する。 (4) コラーゲン線維を配向させるため,強磁場下で様々なイオン存在下・溶媒(水系・有機溶媒系)にてコラーゲンの一方向再線維化挙動を解明する。 (5) 人為的に作製可能なコラーゲン溶液の濃度は1%程度であるため,鱗・角膜実質・靭帯に存在するコラーゲン線維密度とは程遠い。ソフトケミカル手法によりコラーゲンの高密度化を行う。
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