2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18380118
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
萩原 篤志 Nagasaki University, 大学院・生産科学研究科, 教授 (50208419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阪倉 良孝 長崎大学, 水産学部, 准教授 (20325682)
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Keywords | シオミズツボワムシ / 餌料生物 / 品種改良 / 種苗生産 / 株間交雑 / 両性生殖 / 遺伝子 / 生物機能 |
Research Abstract |
1交雑株内での自殖による優良ワムシ株の作出 これまで得てきた交雑株は全て不稔であ会ったが、今回ドイツ株とオーストラリア株の交雑株が受精卵(耐久卵)を形成し、かつ孵化することを確認した。孵化ワムシ(F2に相当)から5つのクローン培養を確立できた。その生活史を求めたところ、寿命、産卵数、増殖率には有意差が認められなかった。F2のワムシ株には、環境ストレスに強い耐性を示す株が見つかる可能性があり、今後の研究材料として活用し、産業上有用なワムシ株の作出に役立てたる。 2優良形質を有するワムシ株の選抜 得られた10株の交雑株(F1世代)の個体群増殖率,両性生殖誘導率,受精率は、株によっては親株以上の値を示したが,多くは両親株の中間またはそれより低い数値となった。そのうち1株は、非解離アンモニア濃度18.8mg/L下(通常のワムシ株の24時間半数致死濃度)でも、60%以上が24時間生存可能で、ストレス耐性に優れたワムシ株であることが確認された。 3選抜株を用いた仔魚飼育実験 ヒラメの飼育を孵化から23日間実施した。長崎県総合水産試験場で量産されている牧島株を対照とし、本研究で開発した交雑株の餌料効果を求めた。仔魚の成長と生残には両者間で差異はみられず、23日令での体長は6.69-6.76mm、生残率は49-59%だった。交雑株は良く仔魚に摂餌され、仔魚用餌料として活用可能と判断された。
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Research Products
(12 results)