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2007 Fiscal Year Annual Research Report

麻ひ性貝毒の起源に関する研究-特異抗体を用いる新たなアプローチ

Research Project

Project/Area Number 18380126
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

児玉 正昭  Kitasato University, 水産学部, 教授 (40050588)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 繁  北里大学, 水産学部, 准教授 (20170748)
Keywords麻ひ性貝毒 / PSP生産菌PTB-1 / protease消化 / 抗STXウサギ抗体 / ELISA / western blotting / affinity column
Research Abstract

前年度の研究で麻ひ性貝毒(PSP)生産菌PTB-1菌体のタンパク抽出物をprotease消化し、分解物中に生じる抗STXウサギ抗体と結合する低分子成分の分離を試みたが、効率的に生成することが出来なかった。これは菌体の全てのタンパク質を分解したため想像以上の多様な分解物が生成したためと考えられた。通常の方法では微量に含まれる抗体陽性成分は精製困難であると考えられたので、抗体と結合するタンパク質の精製から再スタートする計画を立て、STXに対する特異抗体をSTXを結合させたSepharoseカラムで精製し、精製抗体を市販のCNBr-activated Sepharase 4Bに結合させたaffinity colummを作成して上記タンパク質の精製を試みた。その結果、抗STX抗体を用いるwestern blot分析で単一のバンドを示す成分を分離することが出来た。本成分は抗体染色では明瞭なバンドを示すが、同時に分析したゲルをタンパク染色すると殆どバンドが検出されなかった。しかし染色を鋭敏な銀染色に変えると明瞭なバンドが検出されたことからタンパク質を成分とすることが明らかになった。本成分のUVスペクトルはタンパク質に特有の280nmのピークを示さず、タンパク量が著しく少ないか糖あるいは脂質と微量のタンパク質が結合した複合体の可能性が考えられた。そこで細菌をリゾチームで分解し分解物中に抗体と結合する成分を検索したところ、低分子化された成分に反応が認められ、一部は毒成分そのものと考えられた。以上の結果はPSPが細菌の膜成分と結合した高分子物質として存在すること、すなわちPSPが細菌の生存に必要な体成分の構成成分であることを示唆する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Book (1 results)

  • [Book] Metabolism of paralytic shellfish toxins incorporated into bivalve In Seafood and Freshwater Toxins:Pharmacology, Physiology, and Detection2008

    • Author(s)
      M.Kodama and S.Sato
    • Publisher
      Taylor and Francis Group, LLC(ed.L.M.Botana)(In press)

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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