Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 九二雄 鳥取大学, 農学部, 教授 (00032300)
高田 龍一 松江工業高等専門学校, 環境建設工学科, 教授 (00321472)
石井 将幸 島根大学, 生物資源科学部, 准教授 (50293965)
緒方 英彦 鳥取大学, 農学部, 准教授 (90304203)
佐藤 周之 高知大学, 農学部, 准教授 (90403873)
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Research Abstract |
1.供用中の水利コンクリート構造物では,表面に骨材が露出しているために超音波探子を密着することができず,超音波法による診断を適正に行うことができない。そこで,コンクリート表面に接触媒材を塗布する方法を考案し,塗布する媒材の評価および媒材を塗布した下で超音波伝播速度を評価する方法の検討を行った。また,反発度法についても,骨材が露出した水利コンクリート構造物で反発度を評価する方法の検討を行った。 2.水利コンクリート構造物に生じる凍害の深さを超音波法で診断する方法として現在が提案されているコア法では,事前作業として鉄筋探査を行う必要があり,多大な時間と労力を必要とする。そこで,コア法に代わる研磨法を考案し,室内実験および凍害を受けている水路における現地試験での適用結果から,本方法の実用性を明らかにした。 3.コンクリート水路に発生したひび割れを補修する表面被覆材料に要求される伸び性能を明らかにするため,ひび割れ幅の日変動量調査および年変動量調査を実施した.その結果,長く薄いコンクリート版から構成される農業用水路では,短期的な温度の日変化によってひび割れ幅が大きく変動することが確認され,施設機能評価・診断,補修の際にはその変動を考慮することの必要性が明らかとなった. 4.補修構造物の耐荷力評価は,補修工法の選定と設計に不可欠である。耐荷力評価を精度良く行うためには,既設構造物の状況,補修材料の物性,ならびに両者の一体性について適切に考慮しなければならない。補修時期の決定,工法選定から設計に至る手順の確立を図るために,補強材と構造物の一体性に関する試験を行うとともに,それを反映させた数値解析手法を開発し,その精度を載荷試験の結果と比較して検証した。
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