2007 Fiscal Year Annual Research Report
NIR-GIS-RS連携による成分可変施肥システムの開発
Project/Area Number |
18380153
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
上野 正実 University of the Ryukyus, 農学部, 教授 (50145546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川満 芳信 琉球大学, 農学部, 教授 (20192552)
菊地 香 琉球大学, 農学部, 助教 (30325831)
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Keywords | 成分可変施肥システム / NIR / GIS / RS / GPS / 細裂NIR法 / 堆肥成分 / 生育情報 |
Research Abstract |
本研究は,環境保全型で生産性の高い持続可能なサトウキビ農業の展開を目指して,施肥量だけでなく肥料成分を圃場の状態に適合させる「成分可変施肥システム」の開発を目的とする。平成19年度は,品質取引制度で使用するNIRがそれまでの液体サンプルから細裂サンプルに変更になったので,それへの対応を含めて次の3項目について研究を実施した。 (1)細裂NIR法の適用性の検討:採取したサトウキビの茎をカッタグラインダで細かく細裂したサンプルを使用し,糖度,全窒素,全炭素,カリウムなどの測定可能性を検討した。液体サンプルに比べると検量線の精度は若干低いが,測定可能であることを確認した。また,すべてのサトウキビ栽培圃場からのスペクトルデータを収集するシステムを確立した。 (2)GPSとGISおよび音声データを組み合わせた生育情報収集システムの開発:サトウキビのハーベスタにGPSとデジタル録音器を組み合わせたデータ収集装置を搭載し,ハーベスタの走行状態および音声データよりサトウキビの生育情報の測定を試みた。これらのデータをGISによる圃揚地図上にマッピングして生育状態を判断する基礎資料を得た。 (3)堆肥成分の迅速計測システムの開発:近年,地力維持の目的でバイオマスによる有機肥料(堆肥)の利用が推奨されているが,原料や製造地によって肥料成分に大きなばらつきがあるので,NIRによって成分を迅速に測定するシステムを開発した。
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