2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18380165
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
鏡味 裕 Shinshu University, 農学部, 教授 (80308303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 珠乙 信州大学, 農学部, 教授 (10177264)
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Keywords | 胚性幹細胞 / 体性幹細胞 / 鳥類 / 再生 |
Research Abstract |
鳥類における胚性幹細胞及び体性幹細胞の樹立と、それらの分化制御による再生を試みた。ニワトリ胚盤葉明域中央部を採取し、周囲に付着する卵黄や血液を除去した。この細胞塊を完全な単一解離細胞へと解離し、培養液を注入した。CO_2インキュベーター内でこれらの細胞を培養した。各種のサイトカインを培養液に添加し、それらの効果を解析した。細胞がコンフルエントになり次第、継代培養した。これによって培養条件下での胚様体の形成が確認された。さらに始原生殖細胞をドナーとし、レシピエントに移植した。この結果、移植したドナー細胞は初期胚の血管系に侵入し、血流によって胚体内及び胚体外に循環することが確認された。胚発生が進展するにつれ、これらの細胞は生殖腺原器へと移住定着することが確認された。このことからドナー細胞は生殖細胞系列を含む各種の細胞系譜へと発生分化し得ることが確認された。これらのドナー細胞を長期間培養できれば、鳥類生殖幹細胞が樹立され得るものと思われた。体性幹細胞(骨髄幹細胞)を分取するため、初生雛から大腿骨および脛骨を採取した。採取した骨髄内容物を遠心分離し、細胞ペレットを残し上清をアスピレートした。遠沈管に血球分離用試薬であるLympholyte-Mを加え、遠心分離した。こうして得られた中間層およびその上層を別の遠沈管に移した。PBSで希釈後に再度遠心分離した。これらのサンプルを培養液と共に培養用ディッシュに播種し、細胞を培養した。またこれらの骨髄幹細胞をドナーとしレシピエントに移植した。この結果、移植した骨髄細胞はレシピエントの血管系や心臓部に集積し、キメラ体内で血管内皮細胞として再生した。
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Research Products
(2 results)