2006 Fiscal Year Annual Research Report
浸透圧受容、飲水量、体液量調節機構の分子・細胞・行動レベルでの解析
Project/Area Number |
18380175
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
渋谷 泉 鳥取大学, 農学部, 教授 (50162649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 直樹 鳥取大学, 農学部, 助教授 (80301951)
山野 好章 鳥取大学, 農学部, 教授 (00182593)
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Keywords | 飲水 / 浸透圧 / 体液量 / 視索上覚 / 脳弓下器官 / パッチクランプ / Ca2+画像解析 / 行動解析 |
Research Abstract |
1.ラットにおける飲水行動測定 ラットに脳室カニューレを装着し、側脳室に生理食塩水、アンジオテンシンII、PACAPを急性投与したところ、アンジオテンシンIIのみが有意に飲水行動を惹起した。この飲水行動はアンジオテンシンIIの濃度依存性に生じ、約30分間持続した。 2.ラット脳弓下器官ニューロンにおける細胞内Ca^<2+>濃度画像解析 ラット脳からスライス標本を作製し、酵素および機械的処理により単離細胞を得た。この細胞にCa^<2+>蛍光指示薬であるFura-2を負荷した後に、CCDカメラを用いて細胞内Ca^<2+>濃度の画像解析を行った。アンジオテンシンIIはpMのオーダーから脳弓下ニューロンの細胞内Ca^<2+>濃度を上昇させた。 3.ラット視索上核ニューロンにおけるCa^<2+>クリアランス機構解析 ラットの脳底部から視索上核ニューロンを酵素および機械的処理により得た。この細胞にFura-2を負荷した後に、CCDカメラを用いて細胞内Ca^<2+>濃度の画像解析を行った。高K+刺激によって生じる細胞内Ca^<2+>濃度上昇の下降相に対して、Na^+フリー、Thapsigargin、Caffeine/Ryanodine、La^<3+>、CCCPの全てが有意な遅延効果を持っていた。 4.鶏脊髄ニューロンにおける解析 鶏卵(E14-20)を用いて、脊髄の腰椎膨大部にあるAccessory lobe(AL)から酵素および機械的処理により細胞を得た。この細胞に全細胞パッチクランプ法を適用したところ、保持電位-80mVから段階的な脱分極パルスを与えることにより、急速な内向き電流に引き続き、外向き電流が観察された。内向き電流はNa^+チャネルブロッカーであるTTXで可逆的に抑制された。
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Research Products
(1 results)