2007 Fiscal Year Annual Research Report
内在性神経毒処置したP糖蛋白欠損病態モデルマウスを用いたパーキンソン病薬の開発
Project/Area Number |
18390037
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
太田 茂 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (60160503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古武 弥一郎 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (20335649)
杉原 数美 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (20271067)
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Keywords | パーキンソニズム / テトラヒドロイソキノリン / P糖蛋白質 / 神経毒 / プロドラッグ |
Research Abstract |
本研究は、まず第一にP糖蛋白欠損マウスに適切な内在性神経毒を処置することにより、より優れたパーキンソン病モデルマウスを作製し、次にこのモデルマウスを用いて1-メチルテトラヒドロイソキノリン(1MeTIQ)類縁体の中から抗パーキンソン病薬として開発できるものを選出することを目的としている。 我々が研究を行っている神経毒群テトラハイドロイソキノリン(TIQ)誘導体の中から、内在性でありP糖蛋白の基質となることを確認した1-(3',4'-dihydroxybenzyl)-TIQ(3',4'DHBnTIQ)をP糖蛋白欠損マウスに様々な投与量で投与し、ドパミン神経のマーカーであるチロシン水酸化酵素陽性細胞の減少とドパミン量減少を指標に、適切なモデルマウス作製のための条件検討を行った。このモデルマウスを用いて、昨年度脳移行性を高める修飾を施した脂溶性カルボン酸を用いたエステル体、特に加水分解活性が異なることが期待される電子吸引性置換基を持つP置換安息香酸や電子供与性置換基を持つp置換安息香酸をもちいたエステル化合物群の、抗パーキンソン病薬としての可能性を検討した。
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Research Products
(10 results)