2007 Fiscal Year Annual Research Report
環境中アレルゲンの一次構造並びに高次構造を認識する高感度エピトープ解析手法の開発
Project/Area Number |
18390043
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Research Institution | National Institute of Health Sciences |
Principal Investigator |
手島 玲子 National Institute of Health Sciences, 代謝化学部, 部長 (50132882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
美宅 成樹 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10107542)
中村 亮介 国立医薬品食品衛生研究所, 代謝生化学部, 主任研究官 (50333357)
佐藤 里絵 国立医薬品食品衛生研究所, 代謝生化学部, リサーチレジデント (10399371)
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Keywords | アレルゲン / ソバ / ファージディスプレイ / エピトープ / ミモトープ / バイオインフォマティクス / ジスルフィド結合 |
Research Abstract |
(1)ファージディスプレイ法を用いる立体構造を含むエピトープを解析する手法の開発…そば主要アレルゲンであるペプシン耐性を有する16-kDaタンパク質の、ミモトープを、12残基のランダムペプチドを発現するM13ファージライブラリーを用いて同定し、ミモトープ部位アミノ酸とIgE抗体の親和性をEHSA法、Biacore法にて測定した。 (2)野生型組換えアレルゲンタンパク質及びその変異体の大腸菌での作製…アレルゲンの立体エピトープの形成に関与すると思われるシステイン残基のシングル及びダブル変異体を作成し、そばアレルギー患者IgE抗体との反応性を検討し、特定の位置のシステイン残基による分子内ジスルフィド結合の、IgE抗体との結合活性を検討した。また、リニアエピトープの候補領域のアミノ酸の変異体についでも作成を行った。 (3)アレルゲンのエピトープ付近に特徴的なアミノ酸配列の物理化学的因子の特徴の解明…バイオインフォマティクス手法による既知のアレルゲンに特徴的なアレルゲンユニーク断片(AUF)のインデックスを用いたアレルゲンエピトープ予測法に関して、タンパク質立体構造の揺らぎ(配列の動的構造)B因子を併用することで、アレルゲンエピトープ予測の精度の上昇が確認された。 (5)そば以外のアレルゲンの主要アレルゲンの解析…これから、遺伝子改変体の開発が予想されるコメの主要アレルゲンの解析を行った。手法としては、二次元電気泳動にて試料中のタンパク質の分離を行い、アレルギー患者血清中のIgE抗体が認識するタンパク質をウェスタンブロット法で解析した。アミラーゼインヒビター、グリオキサレースに加え、50-60kDaタンパク質もアレルゲンの候補として考えられた。
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