2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18390061
|
Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
川上 潔 Jichi Medical University, 医学部, 教授 (10161283)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢嶋 浩 自治医科大学, 医学部, 講師 (10433583)
池田 啓子 自治医科大学, 医学部, 准教授 (10265241)
|
Keywords | 神経堤細胞 / 一次感覚神経 / 脊髄神経節 / Six1 / Six4 / 遺伝子欠損マウス / トランスジェニックマウス / 発生と分化 |
Research Abstract |
1)Six1/4二重欠損マウスの変異形質の解析 Six1/4二重欠損マウスの脊髄神経節に存在する神経細胞はIslet1-2およびSox10の抗体で二重に染色されるものが多く、分化の異常をきたしている事が判明した。また、脊髄に見いだされた異所的感覚神経細胞は、Islet1-2およびTlx3の抗体染色で陽性となり、Xenopusやゼブラフィッシュで存在するRohon-Beard細胞と同じであった。また、神経の投射についても、脊髄の中および皮膚にのびており、Rohon-Beard細胞の投射様式とよく似ていた。 2)種々の遺伝子発現パターンの解析 Eya1遺伝子の比較ゲノム解析で保存配列を23個同定し、ニワトリヘのエレクトロポレーションによってエンハンサー活性を解析した。内在性のEya1の発現部位で活性の有るエンハンサーを多数同定でできた。 3)神経堤細胞分化系譜を追うことができるトランスジェニックマウスの利用 神経堤細胞系譜を赤色蛍光(mRFP1)で生体のまま追跡できるトランスジェニックマウスを、Six1/4遺伝子欠損マウスとかけ合わせた。脊髄に見いだされた異所的感覚神経細胞は、mRFP1の蛍光を有していたので、神経堤細胞系譜から派生したと考えられる。さらに、神経堤細胞系譜にSix1を発現させる事で、Six1/4遺伝子欠損マウス異所的神経細胞の出現がおさえられたので、神経堤細胞系譜におけるSix1の発現の獲得が、Rohon-Beard細胞の消失を担っていると考えられた。
|
Research Products
(13 results)