2006 Fiscal Year Annual Research Report
エンドセリン受容体により直接活性化される新規シグナル分子群の網羅的検索
Project/Area Number |
18390072
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
三輪 聡一 北海道大学, 大学院医学研究科, 教授 (40157706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西屋 禎 北海道大学, 大学院医学研究科, 講師 (80399831)
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Keywords | エンドセリン受容体 / 酵母ツーハイブリッド法 / タンパク質間相互作用 / Jab1 |
Research Abstract |
Gタンパク質共役型受容体(GPCR)であるエンドセリン受容体は、その細胞質ドメインにおいてヘテロ三量体Gタンパク質と結合し、それらを介してシグナル伝達を行っているが、ヘテロ三量体Gタンパク質以外のエンドセリン受容体結合タンパク質を介したシグナル伝達については、ほとんど明らかにされていない。本研究においてエンドセリンA型受容体またはB型受容体のC末端領域に結合する新規タンパク質分子を得るために、酵母ツーハイブリッド法を用いてエンドセリンA型受容体またはB型受容体のC末端領域をベイトとしたヒト心臓cDNAライブラリーのスクリーニングを行った。その結果、11種類のエンドセリンA型受容体のC末端領域に結合するタンパク質分子、16種類のエンドセリンB型受容体のC末端領域に結合するタンパク質分子が得られた。それらの中には、エンドセリンA型受容体と結合するタンパク質として既に報告されているヒストンアセチルトランスフェラーゼであるTip60をはじめ、CDK(cyclin dependent kinase)インヒビターであるp27Kip1と結合し、その核外移行および蛋白質分解を誘導するJab1、筋収縮に関与しているtriadin等が含まれていた。現在、我々はJab1に注目し、解析を進めているが、エンドセリンA型受容体とJab1とのタンパク質間相互作用をGST pull-down assayおよび免疫沈降法によって確認し、細胞膜上において共存していることを明らかにした。今後、エンドセリンA型受容体に対するJab1の作用を検討するため、Jab1過剰発現およびJab1ノックダウンにより引き起こされるエンドセリンA型受容体を介したシグナル伝達への影響を検討していきたいと考えている。
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Research Products
(4 results)