2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18390083
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
浦野 健 Shimane University, 医学部, 教授 (70293701)
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Keywords | 分裂期キナーゼ / p53 / EB3 / SIAH-1 / ユビキチン化 / タンパク質分解 / リン酸化 |
Research Abstract |
細胞分裂期の染色体分配など複雑な物理的ストレスをがん細胞が回避する機構を解明する端緒として,様々なストレスに反応する転写因子であるp53およびその下流の実働分子であるp21/WAF1が細胞分裂期にAuroraによりリン酸化され,それらの機能が細胞分裂期特異的に不活性化されていることを見出した。Auroraは分裂期に活性化されるセリン/スレオニンキナーゼで,染色体不安定性に関与している。 染色体不安定性と紡錘体機能は密接に関連しているため、我々が同定したAuroraファミリーの新規基質、微小管プラス端集積因子(+TIPs)に属するEBファミリーのホモログのひとつであるEB3のAurora-AおよびBによるリン酸化の意義を検討した。 EB3は同じEBファミリーのEB1と異なり不安定なタンパク質で、M-G_1期移行時にRINGフィンガー型のユビキチンリガーゼ(E3)であるSIAH-1によりユビキチン化され、26Sプロテアソームで分解されることを明らかにした。さらに、SIAH-1によるEB3の分解はM期でのAuroraによるEB3のリン酸化で阻害されることを明らかにした。細胞周期でのEB3タンパクレベルの変動は、Auroraによるリン酸化とSIAH-1による分解で制御されているという機構を明らかにした。 がん細胞における染色体動態に伴う物理的ストレス回避の分子機構の解明により,がんの新たな理解を目指し,さらにその分子構造を破壊することでがん細胞特異的な標的治療への応用が可能になる。
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Research Products
(19 results)